アイテムボックス(レベル神)は2つの世界を繋げる☐

ronboruto

第1話継承、異世界


目が覚めると午前10時を過ぎていた。

「寝すぎた」

(休みで良かった)

そして昨日の痛みが嘘のように痛みを感じない。むしろ軽いくらいだ。

布団から体を起こして立ち上がろうとした。その時。

「うわああ!」

目の前に水色の板(?)が現れた。流石に驚いた。

書いてある文字を読んでみると


貴方はアイテムボックス5代目継承者に選ばれました。その効果の証明に貴方の脂肪を筋肉、身長に変換してその他の部分も戦闘や人との関わりに適した体に「変換」致しました。


「ん?」

「今とんでもないこと書いてなかった?」

急いで洗面台の鏡を見ると醜かった体がモデルのようなイケメンに変わっていた。

憧れのシックスパック・・・・筋肉も凄い、細マッチョだ・・・・・!

「ぎいやあああああ!」

驚き過ぎて変な声が出てしまった。

寝室に戻りさっきの板の続きを読む。


それでは「アイテムボックス」の能力一覧を表示します。


その内容に驚き過ぎて目が飛び出るかと思った。


技術保存 生命保存 スキル保存 世界移動 固体保存 液体保存 原子保存

現象保存 放出 放出速度調整 略奪保存 容量無限  解析鑑定 変換


(これは・・・・チート能力どころの話じゃないぞ・・・・・)

「アイテムボックスって普通物を入れるとかだよな」

「漫画やアニメでも能力の1つで影が薄いし・・・それがどうしてこうなった」

(この「世界移動」ってなんだ?)


「世界移動」・・・・異世界と現実を繋ぐ「橋」自由に行き来できる。


「異世界!?」

(ラノベ好きにはたまりませんなあ)

そういえば

「アイテムボックスの中に今何が入っているんだ?」


全ての継承者の持ち物が入っている。家さえも。


「マジかよ」

「服は・・・」

(めっちゃあるやん)

初代の持ち物の普段着を着用した。

「サイズはあっているな・・・」

すると


世界移動を使用しますか?


という表示が出てきた。

「当たり前だ!」

その言葉の後


了解しました。世界移動で初代の家に転送します。家の場所は「死の大地」です。


「へ?」

次の瞬間綺麗な森に着いた。

「何が死の大地だ、美しい森じゃないか・・・」

後ろを振り向くと巨大な屋敷がそびえ立っていた。

「でっけえ・・・」

(ここが初代の屋敷・・・・)

中に入るとまるで手入れしてあるかのように綺麗だった。

しばらく歩いていると武器庫があった。

(アイテムボックスに入れていないのか?)

中には絶対ヤバイ武器が沢山あった。


解析鑑定


白王の鎧・・・オリハルコンで出来た美しい鎧


斬天・・・絶対に折れない最強の剣


などなど案の定やべえ物がゴロゴロあった。

外に出ると誰かに見られている気がして構える。


解析鑑定

結果・・・エルダーリッチ レベル500


「俺のレベルは?」


結果・・・41


「なんだよその戦力差・・・・・」

鎧と剣を装備して構える。


放出を使用しますか?


「とにかく・・・YES」


自動選択「初代の炎」


攻撃してください


(ええ!?)

覚悟を決めて・・・・

脳天に振り下ろし!


威力計算・・・・技術発動


火炎天斬


振り下ろしに炎が伴う。

アンデッドの弱点である炎の効果は抜群

一撃で倒して経験値たっぷり貰った。


解析鑑定

結果・・・霧隠優斗Lv.300


「めちゃくちゃ上がるやん」

「ラッキー」

ドロップしたのは「死王の魔石」「死王の杖」「死王のローブ」


魔石を現実の現金へと変換します。

結果・・・1000万円


「!?」

「わお・・・」

喜んだその時・・・・

ピコン、と何か表示された。


生命保存の中に「@:[/:\//.[$%&」が存在します。取り出しますか?


とメッセージが表示された。

「なんだ・・・これ?」

YESのボタンを押すと美しい銀髪の赤ん坊が現れた。

「ええ!?」

「嘘だろおお!?」

その子を抱きかかえると


名前を付けて下さい。(女)


と表示された。しばらく考えると

「レナ・・・レナだ!」

文字化けしていた名前が「霧隠レナ」へと変わっていた。

「可愛いな」

(というか・・・疲れた)


世界移動を使用しますか?


「YES」


鎧や剣はアイテムボックスの中に入っていた。

「レナ・・・か」

屋敷の安全なところに置いてきてしまった・・・

「いちよう・・・必要な物はおいてきたけど・・・・」

「大丈夫かな・・・」


その日はもう寝てしまった。


次の日コンビニに漫画を買いに行くと美人さんがヤンキーに囲まれていた。

「なんなんですか!?貴方達!」

「いいだろ、嬢ちゃん・・・俺たちと遊ぼうぜ」

「何もしないから、さ!」

今にもその少女は連れ去られそうな状況・・・

しかもそのヤンキーたちは俺をイジメていたやつらだ。

「おい」

そのリーダーの肩を掴む。

「あ?んだよ今いいところなんだよ、おめえみてえな奴は知らねえしよ!」

(そうか・・・俺イケメンになっていたんだっけ)

「俺は・・・」

「俺は、お前らがイジメていた霧隠優斗だ!」

「は?」

「何言ってんだこいつ」

「あんなデブ、お前と似ても似つかないだろ」

「だけど本人だ」

「だが、誰でも邪魔する奴はぶっ飛ばす!」

ヤンキー達が襲い掛かってくる。

「遅いんだよ」

4人全員に腹パン・・・・気絶させちゃった。

「じゃあな」

「待って下さい!」

少女に呼び止められ足を止める。

「何ですか・・・」

「あなた・・・前にも助けてくれましたよね」

「え?・・・・」

「ほら!1年前にこの場所で!」

「!・・・・思い出した!」

(弱かった俺はボコボコにされてたけどね・・・・・)

「けど、なんで俺のこと分かったんですか?」

「姿全然違うのに・・・」

「貴方の雰囲気というか、何故か分かったんです。私が探していた人だと」

「ん?探していたって・・・・?」

「あの時の御恩を返したくてずっと探していたんです!」

「そうなんですか」

「その御恩を返すために・・・・「才王学園」に来ませんか?」

「才王・・・って、ええ!?」

ここらへんで最も大きな学園、天才たちが集まっている。

「駄目……ですか?」

「ぐ……!」

「いいですよ……今の学園には興味無いですし・・・」

「やった!ありがとうございます!」

「改めまして才王学園生徒会長・・・・秋雪由衣です」

「霧隠優也です・・・・」













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