第6話 ぎょうざ・ぱーてぃー


罪のない餃子を次々に咬み殺す

逆巻く血液の音で耳鳴りがずっとしている


2時間前は あんなにも楽しみだったのに


かわいそうな餃子の虐殺の音が

首の古い傷に障ります


わたしがいったいなんのために


間違って

わたしの首の骨も噛み砕いてしまった


血のあじ


おかあさん

あなたの いかりは もっとも でしたね

どうやって

この始末をつけたのですか


あーあ

あいしていたのになあ

わたしの腹を引き裂いて分かれ落ちるまでは

ほんとうに

あいしていたのになあ

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