スクイアットロの過去編~第三のパートナー~第5話

「一体、どうすればいいと言うのですか?


あたしには、残る手段もありませんなのですよ」


「諦めるしかないな」


「諦めるなんて・・・・」


「こんな危機的状況は、立ち向かっても無駄なのだ。


今は、自身の身を守ることだけに専念するしかないだろう」


「待ってなのです。


人々のことはどうするのですか?」


「どうしようもできないと言うところが結論だ」


「そんな・・・・!


何か方法とかないのですか?」


「おいらが戦闘に赴くという手段もあるかもしれないが、そんなことしたら、暴食のいじめ殺しに目の敵にされるだけだ。


おいらは、ただのリスではないからな。


暴食のいじめ殺しは、おいらの正体を知っている」


「正体ってなんの話なのですか?


それに、スクイアットロは話すこともできますし、本当にただのリスではないみたいなのですが」


「今のお主に、おいらのことを語るほど強くないだろう?


なら、危機的状況を突破することだけに前進するのだ」


「諦めなくないのです・・・・」


「ライハイト?」


「あたしは、そんな簡単に諦められませんのです。


あたしは、何度でも、自身の身が尽きるまで戦い続けますのですよ」


「ライハイト?


勝ち目がないとわかっているのにか?」


「ここで逃げたら、次は誰が犠牲者になるのか、わからないのです。


だから、あたしは戦い続けますのです。


あたしの目的は、世界を守ることなのですよ。


だから、諦めませんのです」


「ライハイトがそこまで言うなら、いいだろう。


おいらも、最後まで付き合おう。


パートナーの言うことは、従うことになっているからな。


仕方なくだ」


 おいらは、ライハイトの意志を認めた。

 だけど、これはどんなに頑張っても勝てない相手なので、やっぱり、ライハイトはおいらから見たら、無謀そのものかもしれない。


「暴食のいじめ殺し、覚悟するのです。


君の狼藉は今日までといたしますのですよ」


「おいしいもの、くれるの?


おいしいもの、もっと食べたい・・・・。


今のじゃ、まだたりない・・・・」


 ライハイトがかまえたところに、ライハイトの母と、はいとの母であるライハイツが現れた。


「一人で、勝てると思っているのかしら?


こんな相手」


「お母さま」


「ここは、お母さまと妹に任せて?」


 こうして、ライハイトの母と、ライハイツが立ち向かったものの、暴食のいじめ殺しに「いただきまーす」と二人とも食べられてしまった。


「あ・・・・あ・・・・」


 ライハイトは、目の前で自分の母と叔母が食べられるところを見て、立ちすくんでいた。

 そう、二人とも暴食のいじめ殺しに殺されてしまったのだ。

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