第20話:ダイヤとリボンと巨大イカ
夕食後、僕はDQ1のカセットを抜いてFF1を挿し直した。少し浮気してしまったが、今はFF1のクリアを目指さなければならない。今日の目標は海底神殿を突破して水のクリスタルの輝きを取り戻すことだ。まだレベル18で、赤魔が脱出魔法のダテレポをまだ使えないのが気になるが、一度は引き返すつもりだ。
妖精からもらった空気の水を持ってタルの潜水艦に入るとあっという間に海底神殿に着いた。1階には上り階段と下り階段がそれぞれ1つずつ。ボスがいるのは下だろうと判断し、まずは上を目指す。2階分上がると、そこは人魚の街だった。クラーケンという奴が元凶のようだ。
それにしても、大金とともにアイテムがたっぷり手に入る。特にダイヤ防具は圧巻。赤魔のバックラーを捨てたりして、なんとか全て持ち帰る。魔術の杖は水の敵に通りが悪く、ライトアクスは効果はあるが無効と出る。しかしゴーストに使ってみたらよく効いたので、ファイラと(対アンデッド専用の)ディア系のようだ。ロゼッタ石はウネが探していたというやつだ。やはり一度戻ってみたほうがよいだろう。
「ナイトの防具はどうしようかなぁ……」
現在はアイスアーマーと炎の盾を装備し、炎と氷に強くなっている。ダイヤ装備の効果がわからないので調べたら、鎧と盾は雷に強いようだが、兜と小手に耐性は無いようだ。ダイヤのほうがアーマー値が高いが、他の耐性を持った鎧と盾を持っておいたほうがいいだろうか。なおダイヤの小手は守りの指輪の下位互換であることがわかったので即座に売る。といっても、もう使い切れないほどのギルは溜まっているような気がするのだが。
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防具 ()は装備していないもの
たける:ダイヤの鎧・ダイヤの盾・ダイヤの兜・守りの指輪
そうた:ダイヤの腕輪・守りの指輪・(アイスアーマー)・(炎の盾)
はるき:ガントレット・ルビーの腕輪・リボン
そら:ルビーの腕輪・守りの指輪
FF1では耐性の重ねがけは無意味という情報を見たので、リボンがあれば守りの指輪はいらないはず。やや弱いが使用効果のあるガントレットを装備させてアイテムに空きを作る。左上に置けば持ち物選択からすぐに使える。バックラーや皮の帽子は弱いのでいらない。防具を拾った時にどうせ捨てることになるので、最初から空けておく。
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情報を整理するためにノートにまとめる。この時点でパーティはレベル19と18。ダテレポを使えるようになるレベル20まで上げておいたほうがよさそうだ。
ウネがどこにいるか忘れてしまったのでしばらく探した。メルモンドか。ルフェイン語というのを習ったが、これも海底神殿の攻略に関係あるのだろうか。パーティはレベル19になっていたので、もう少し経験値を稼いでレベル20にして、赤魔2人がダテレポを使えるようになったところで海底神殿の深部を目指す。
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2つ目のリボンやライトアクスを回収。これで、魔術の杖やガントレットと合わせてゴーストの群れを1ターンで倒せるようになった(それでも攻撃が集中すると死にかけるけど)。巨人の小手はバグで効果がないらしい(売ろう)。クラーケンが出そうな部屋に入ったが、もう少しだけ経験値をかせいで、そうたをレベル21にする。これで命中は65になり、6回ヒットを繰り出せるようになったはず。
水のカオス、巨大イカのクラーケン。今回は小細工無用、ヘイストをかけてぶん殴る! さすがに全弾命中とはいかないが、ナイトたけるとスーパーモンクそうたの猛攻撃と、はるきとそらのサンガーが炸裂し、あっという間に倒せた。それにしてもマリリスのブラインもそうだが、こいつも「墨」だなんてしょぼい攻撃をしてくるんだなぁ。このゲームでは暗闇状態になっても命中率はほとんど変わらないみたいなのに。
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レベル21でクラーケンに勝利! ヘイスト攻撃がやっぱり安定。ナイトとモンクの打撃2本柱を、2人の魔道士がヘイストで同時に強化できるのが強い。日々木さんのパーティは魔道士3人だから、また違った戦い方になるのかな?
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日記にはそう書いて締めくくった。
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注:
クラーケン
今回はあっさり倒せたが、奴の8回ヒットが直撃すると重装備のナイトでも死ぬことがある。慣れたプレイヤーなら初手のブリンクやインビアで回避率を高める安全策をとるところだが、脳筋戦術で撃破できたのはマリリスとともに比較的幸運だったと言える。
もっともこのパーティのように、ナイトとモンクが共存していれば最悪どちらかが生き残れば良いので、負けることはまずないだろう。ヘイスト役である赤魔2人を加えたこの編成は、非常に初心者向きであり、父が(ファミコン版の攻略情報を調べた上で)タケルに誘導したわけである。
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