第10話

今日からこの法律になって初の学校が始まる。


 登校すると、首輪を付けてる人が身近にいない、首輪をつけてない平民の扱いの人から異端な目で見られる。


 同学年の人には俺がボッチだった為、睨まられる。でも以前は悪口を言われていたぶんマシだった。

 

 時々貴族を見かけるが、どれも奴隷の目に輝きがない。女性が主人で興奮してそうな奴もいたが・・・


 教室の扉を開ける


 どうやら、話に聞いてた貴族達はまだ登校してないようだ。全員俺よりも元から登校が遅い人達だからか。


 クラスメイトは俺睨んだり、真川さんを見て安心したりしている人もいる。真川さんに同情している人も居るけど。


 「真川さん」

真川さんの聞いた説明で、ある程度の勝手な行動を取ると電気が流れるみたいだ。


 「みんなと話して来て」


「・・・ありがとうございます!!」



 真川さんがみんなの方に向かう

 「みんなー!!」


 「まきぃー!!心配したんだよ!!電話しても繋がらないから」


「ごめんね。」

真川さんと特に一緒にいることが多かった、平井 まなさん。

本気で真川さんを心配してくれてたようだ。泣きながら抱きしめてる。

 

 「大丈夫だった??その・・・だったじゃん。」


「・・・全然大丈夫だった。・・・むしろ優しかった。」


 「そうなんだ。本当に・・・本当に良かった。」


「うん!」

真川さんも安心して涙が溢れている。真川さんは急に奴隷にされて家族とも急に離されたから、ずっと不安だったんだろう。


 クラスメイトも安心した顔をしている。


 平井さんは俺に向かってくる。


 「まきを・・・まきを大切にしてくれてありがとう」

しっかり頭を下げる。

 

 「ちょっまな」


「えっ・・・いや、俺は普通にしてただけだから」


「そんなことはないよ。」


いやでも実際そうだからなぁ。


 「そうだ、そのぉ嫌じゃないならいいんだけど」


「どうしたの?頼み事だったら何でも聞くよ」


「電話番号を交換出来ないかな」


「いいよ」

  笑顔で答えてくれる。


「えっ、いいの俺なんかの番号」

今まで家族以外で交換したことなかったから、正直OKされると思ってなかった。


「うん!それまきのためでしょ」


「そうだけどぉ」


「ならむしろやろうよ!!」


そして、俺は初めて連絡先を交換して、そのノリでクラスメイトの人とも交換した。


 一気に増えた。


 「・・・ご主人様、ありがとうございます」


「いいよ、せっかく交換したからまきも俺の電話これからも沢山使ってね」


 「はい!!」



 そういえばさっきの話で気になることがあった。


 「もしかして、他の貴族になった人で何かあったの??」


クラスが一気に暗くなる。


 平井さんが震えた声で話す。


 「さっきすでに来たんだけどね、」


そして、扉の開く音が鳴る。


 そこには首輪をした幼馴染がいる。

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