【悲報】異世界転移して食人植物に喰われそうになってたピンクサキュバスとダークエルフを助けたらムフフなサキュバス宿とエルフ宿の永久無料カードをもらえたのだが、なんか異世界中のドエロから命を狙われている。

新田竜

第1話 金色に輝く永久無料カード!

 目の前で、超薄着の爆乳のピンクサキュバスと、やはり超薄着の美乳のダークエルフがなんか巨大な食人植物に喰われそうになっていた。


 マジで喰われそうになっているわけなんだろうが、この食人植物喰うよりもエロの方に気持ちが向いているんじゃないかと思えるくらいその光景はエロかった。


 でも、例えばピンクサキュバスの爆乳の先はその食人植物の緑色の腕のような足のような部分でしっかり隠されているのだし、美乳でスタイル抜群のダークエルフのもっと大事な部分もしっかりとガードされているのだ。


 まさかこいつ(食人植物)プロか?


 ひょっとしてこれはなんかのエログラビアの撮影現場なのかと思って一瞬あたりを見回したのだが、当然カメラらしきものを構えている者はいなかった。


 であるからやはりこれはマジでピンチなのだと理解した俺は、異世界転移したばかりでまだこの食人植物という魔物がどれほど強いのかも全くわかっていなかったのだが、なんとなく二人を助けてしまったのだった。


 今考えてみると俺も死ぬかもしれなかったはずなのだが、まだ半分くらいは夢だと思っていたからか恐怖はあまり感じなかった。


 二人のどちらかが落としたらしい剣を拾い上げると、俺はそれを両手で握って(思えばこの剣は初めから俺の手にしっくり馴染んでいた)その食人植物の首と思われるあたりに向かって力一杯振り下ろした。


 すると、運が良いことにちょうどそこがその食人植物の弱点だったらしく、少し切りつけただけでそいつは二人の体を実にあっけなく放してしまった。


 それで俺はそれ以上その食人植物と戦う気はさらさらなかったので、爆乳のピンクエルフと美乳のダークエルフを両肩に担いでその場を逃げ出した(引っ越し屋のアルバイトで日々鍛え上げられていたから女二人を担ぐくらいなんてことなかった)。





「もう下ろしてもらっても大丈夫ですよ」


「そうですよ、私たち重いでしょう?」


 しばらくするとそんな声が聞こえてきたので、俺は二人を肩から下ろした(本当はそのなんとも形容のしようがないほどやわらか過ぎる体をもう少し担いでいたかったのだが)。


 あらためてまじまじと見ると二人は胸やスタイルばかりではなくて顔の方も超がつくほど美しかった。


「助けてくださってありがとうございます! もうダメかと思っていたので本当に助かりました!」


 爆乳のピンクサキュバスの方が俺にそう言って頭を下げた。

  

 なんかドエロいその見た目からは想像できないくらい礼儀正しい口調だった。


 でも薄ピンクの長いウェービーヘアからとても魅惑的な香りが漂ってきた。


 


「あなたは命の恩人です! 我が一族に伝わるその魔法剣はもちろん・・・・・・それと、どうかこれも受け取ってください!」


 美しい白のロングヘアと褐色の肌と美乳の合わせ技がなんともドエロいダークエルフの方もそう見た目とは正反対の礼儀正しい口調で言って、俺に金色こんじきに輝くカードを差し出してきた。


 それを、


「ああ、どうも・・・・・・」


 と俺はよくわからない返事をして何も考えずに受け取ってしまった。


 

 すると、爆乳のピンクサキュバスの方も、


「私からもお礼としてこれを差し上げます! どうぞ受け取ってくださいませ!」


 と言って、やはり魅惑的な香りを漂わせながら金色に輝くカードを差し出してきた。


「ああ、どうも・・・・・・」

  

 と、俺はやはり何も考えずにそれを受け取ってしまった。



「そちらは我々の宿の永久無料カードになります! 全世界でお使いになれる大変便利なカードですので、ぜひ遠慮なさらずに何回でも使ってみてくださいませ!」


 ピンクサキュバスの方がそう説明してくれたのだが、この時はまだそこがどんな宿なのか俺は全くわかっていなかった。


 そして、そのカードのせいで自分がこの先どれほど苦労ことになるのかもこの時の俺は全くわかっていなかったのだ。



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