ハイスペックな桐谷さん

小西

第1話



桐谷 篤 (きりたに あつし)



村瀬 里菜 (むらせ りな)





上までボタンが閉められたシャツと

カチッとしたジャケット

髪の毛も一つにまとめられた


そして、今日の仕事が始まる





それが私の仕事、




「おかえりなさいませ、」


上司:ただいま、今日の午後の予定は、



「はい、午後は、○○社との打ち合わせとミーティング、会社に戻りまして@@社の案件の会議」



数時間後


「こちらからの報告は、以上です。」


上司:分かった。今日は、帰っていいわよ。お疲れ様


「お疲れ様です。お先に失礼いたします。」


仕事が終わると、更衣室で髪を解き、スニーカーとゆったりとした服で帰るようにしてる


なぜかって?1日中カチッとした服を着てるから行き帰りくらい楽な格好がいいからだ



そんなある日


上司:今回からこちらの者が担当です。

後、頼んだわ村瀬。


〔あ、はい、桐谷と申します。〕


「どうぞ、村瀬です。よろしくお願いいたします。さっそくなのですが、こちらの資料の……」


彼とは、ただの仕事の知り合いだ


しかし、



〔お、村瀬さーん〕


私が帰ろうと会社出たすぐの柱でたまに待っている


〔これから飲みに行きません?オススメのお店があって〜〕


「結構です。」


散々断っていた




そんなある日の帰路の時


公園で桐谷さんが分りやすく落ち込んでいるのが分かった


「あ、桐谷さんだ…なんでここに?」




なぜか、ここをスルーできなかったので声を掛けた


〔ハァ…〕


「桐谷さん?」


〔うわぁぁぁ!あ!村瀬さんや!!〕


「は、はぁ」


なにかあったのか?


〔ちょっと困ってんねん!!手伝って〜〕


「…内容にもよりますが、なんですか?」


〔今度、同僚が誕生日なんやけど、何買ったらええか分からんくて…〕


あ、しょぼんってしてる


〔お願い!!一緒に買い物きてやぁ〕


桐谷さんは、顔を前で手を合わせてお願いしてきた


「…今からですか?!」


〔んなもん当たり前やろ?!〕


「なんで私なんですか?他の人でも良かったんじゃ」


〔村瀬さんから聞きたかってん!!〕


そんなキラキラな笑顔で言われると断るもんも断れない…



「…分かりました。自分がお手伝いします」


〔ホンマに?!よっしゃ!!ならはよ行こ!!〕


「行くってどちらにですか?」


〔ショッピングモール!!!〕


「え〜…」

 

 

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