第8話 お守り

友人には複数の彼氏がいる。

全員にぬいぐるみをねだり、くれた子の名をつけている。

「いい加減にしないと刺されるよ」

「平気平気」

笑う顔が吹っ飛んだ。

響くブレーキ音。

「ありがとね、タカシ」

友人は無傷で、ぬいぐるみの一つが真っ二つにちぎれていた。

校庭から悲鳴が聞こえた。

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