第7話 影踏み
川原で鬼ごっこをした。
気がつくと夕陽が沈みかけていた。
鬼で終わるのは嫌だ。
「●●ちゃん、影踏んだ!」
顔もよく見えなかったから、曖昧に名前を呼んで、影を踏んだ。
「捕まっちゃった」
その子は笑って手を繋いだ。
それから今も、●●ちゃんと手を繋いだまま。
顔も見えないままだ。
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