2023年4月14日 10:39
第01/23話 楽勝への応援コメント
初めまして。この度は『あなたの作品を勝手に分析します』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。さて、この物語はあらすじを読む限り、特殊な競技と心理戦を組み合わせた異色の作品という風に見受けられました。冒頭部分から既に、今後の物語で主人公と対立するであろう龍東の異質さが垣間見えており、先の展開への関心を抱く部分になっていると思います。また、登場人物の容姿も細かく描写されているため、それぞれの個性が手に取るようにわかりました。地の文においては()での心理描写によって、小説に馴染みのない方でも楽しみやすい配慮がされているように感じました。題材が特殊である一方で、敷居を下げるような工夫がされている点が本作の強みですね。まだ文字数が少ないのもありますが、気になった点は一つだけです。それは登場人物の容姿の説明が、やや機械的である点です。特に冒頭のギャンブルの場面では識在から龍東、ディーラーに次いでスタッフという流れですが、全員が年齢と顔、服装の順に説明されていて味気がなかったです。もちろん端的に説明するならこの方法に越したことはないですが、視覚的情報ばかりで印象が薄れているのも否定できないかと思います。心理描写が豊富な作品ですので、折角ならばそれらの印象を落とし込んでみても面白いのではないでしょうか。たとえば九~十三段落目の流れを「識在は額に深く刻まれた皺を寄せ、倦んだ眼差しを龍東に送る。(こんな十代の、俺よりも二回り以上も下の若造に負けてたまるか)黒のスーツを着た若い女性ディーラーは、そんな識在の焦燥など些末事であるかのようにダイスを軽く転がしている。重圧に耐えかね、ふと部屋の出入り口に視線をやる。そこでは黒のスーツを纏った屈強そうな男が門番を務めている。(くそ、もし負けたら。いや、勝つことだけを考えろ)識在は緊張に胸を打たれながらも、懸命に勝機を探る」という風にすると現場の緊張感も鮮明に表現できるのではと思います。あくまで一例に過ぎませんので、参考までにどうぞ。以上、長々と失礼しました。今後の作者様の執筆活動の一助となれば幸いです。
作者からの返信
島流しにされた男爵イモ 様初めまして、吟野慶隆です。コメント、ありがとうございます!ただ読んでいただけるだけでなく、分析まで、それも丁寧なものをしていただいて、とても感謝しています!>さて、この物語はあらすじを読む限り、~ありがとうございます!とても嬉しいです!>それは登場人物の容姿の説明が、やや機械的である点です。については、自分も気にしていた点です。というのも、私は、登場人物の容姿説明などをストーリーに落とし込むことを得意としておらず、最近の作品では、機械的な説明を行っていたからです。ただ、「機械的な説明でも、読者はあまり気にせずに受け入れてくれるものなのだろうか?」「あるいは、やはり違和感があるため、ストーリーに落とし込んだほうがいいのだろうか?」と、つねづね迷っていました。それで、男爵イモ様の分析を読んだのですが、やはり、味気なく感じるものなのですね……。今後の執筆では、可能な限り、ストーリーに落とし込むようにします。>心理描写が豊富な作品ですので、折角ならばそれらの印象を落とし込んでみても面白いのではないでしょうか。たとえば~の例文、とても参考になりました!これなら、登場人物の容姿などを描写しても、違和感がありませんね。それに、語り手の追い詰められている心情を、より詳しく描写することもできて、一石二鳥です。このたびは、分析していただき、ありがとうございました。ちなみに、本作はギャンブルものですが、他にも、私が完成度に自信を持っている作品はあります。今度は、そちらを男爵イモ様の自主企画に参加させていただこうと思います。(過去作なので、登場人物の容姿描写は機械的なままだと思いますので、その点はスルーしていただけるとさいわいです)ただ、もちろん、自主企画の参加作品数が過剰に多いと、男爵イモ様の負担となってしまうことは、重々承知しています。私は、すでに、本作について分析していただきましたし、もし、男爵イモ様の負担となってしまうようでしたら、次の私の参加作品は、スルーしてもらっても問題ありません。以上です。
第01/23話 楽勝への応援コメント
初めまして。
この度は『あなたの作品を勝手に分析します』企画にご参加いただき、ありがとうございました。主催者の島流しにされた男爵イモです。
さて、この物語はあらすじを読む限り、特殊な競技と心理戦を組み合わせた異色の作品という風に見受けられました。冒頭部分から既に、今後の物語で主人公と対立するであろう龍東の異質さが垣間見えており、先の展開への関心を抱く部分になっていると思います。また、登場人物の容姿も細かく描写されているため、それぞれの個性が手に取るようにわかりました。地の文においては()での心理描写によって、小説に馴染みのない方でも楽しみやすい配慮がされているように感じました。題材が特殊である一方で、敷居を下げるような工夫がされている点が本作の強みですね。
まだ文字数が少ないのもありますが、気になった点は一つだけです。それは登場人物の容姿の説明が、やや機械的である点です。特に冒頭のギャンブルの場面では識在から龍東、ディーラーに次いでスタッフという流れですが、全員が年齢と顔、服装の順に説明されていて味気がなかったです。もちろん端的に説明するならこの方法に越したことはないですが、視覚的情報ばかりで印象が薄れているのも否定できないかと思います。
心理描写が豊富な作品ですので、折角ならばそれらの印象を落とし込んでみても面白いのではないでしょうか。たとえば九~十三段落目の流れを「識在は額に深く刻まれた皺を寄せ、倦んだ眼差しを龍東に送る。(こんな十代の、俺よりも二回り以上も下の若造に負けてたまるか)黒のスーツを着た若い女性ディーラーは、そんな識在の焦燥など些末事であるかのようにダイスを軽く転がしている。重圧に耐えかね、ふと部屋の出入り口に視線をやる。そこでは黒のスーツを纏った屈強そうな男が門番を務めている。(くそ、もし負けたら。いや、勝つことだけを考えろ)識在は緊張に胸を打たれながらも、懸命に勝機を探る」
という風にすると現場の緊張感も鮮明に表現できるのではと思います。あくまで一例に過ぎませんので、参考までにどうぞ。
以上、長々と失礼しました。
今後の作者様の執筆活動の一助となれば幸いです。
作者からの返信
島流しにされた男爵イモ 様
初めまして、吟野慶隆です。
コメント、ありがとうございます!
ただ読んでいただけるだけでなく、分析まで、それも丁寧なものをしていただいて、とても感謝しています!
>さて、この物語はあらすじを読む限り、~
ありがとうございます!
とても嬉しいです!
>それは登場人物の容姿の説明が、やや機械的である点です。
については、自分も気にしていた点です。
というのも、私は、登場人物の容姿説明などをストーリーに落とし込むことを得意としておらず、
最近の作品では、機械的な説明を行っていたからです。
ただ、
「機械的な説明でも、読者はあまり気にせずに受け入れてくれるものなのだろうか?」
「あるいは、やはり違和感があるため、ストーリーに落とし込んだほうがいいのだろうか?」
と、つねづね迷っていました。
それで、男爵イモ様の分析を読んだのですが、
やはり、味気なく感じるものなのですね……。
今後の執筆では、可能な限り、ストーリーに落とし込むようにします。
>心理描写が豊富な作品ですので、折角ならばそれらの印象を落とし込んでみても面白いのではないでしょうか。たとえば~
の例文、とても参考になりました!
これなら、登場人物の容姿などを描写しても、違和感がありませんね。
それに、語り手の追い詰められている心情を、より詳しく描写することもできて、一石二鳥です。
このたびは、分析していただき、ありがとうございました。
ちなみに、本作はギャンブルものですが、
他にも、私が完成度に自信を持っている作品はあります。
今度は、そちらを男爵イモ様の自主企画に参加させていただこうと思います。
(過去作なので、登場人物の容姿描写は機械的なままだと思いますので、
その点はスルーしていただけるとさいわいです)
ただ、もちろん、
自主企画の参加作品数が過剰に多いと、男爵イモ様の負担となってしまうことは、重々承知しています。
私は、すでに、本作について分析していただきましたし、
もし、男爵イモ様の負担となってしまうようでしたら、
次の私の参加作品は、スルーしてもらっても問題ありません。
以上です。