4DAYS 初心者村.4

第22話 電話

翌朝、僕はスカーレットオンラインの定期メンテナンスの為、午前からのログインができなかった。


午前の時間を特にやることもなく過ごしていたら春風 桜から連絡が来た。


「やっほー、奏ちゃん。元気?」


「元気って・・・まあ、元気だけど」


「ごめん、そういう意味じゃなくて」


「いや、気にするなって。それでどうしたんだ?」


かなちゃんから奏ちゃんが新しいゲーム始めたって聞いたんだけど」


「おう、始めた始めた。前のスクエアズが凍結されてさ。

いまはスカーレットオンラインってのを始めた」


「そっか、また奏ちゃんとゲームしたいし。私も始めようかな」


「じゃあ、桜が始めたらフレンド登録しようぜ」


「うん、そうしようね。

さて、奏ちゃんの声聞いたら元気出た。

お仕事頑張って来るね」


そういって、桜が電話を切った。


久し振りに桜の声を聞いたな。


春風 桜は、僕と同い年の幼馴染みだ。


28歳でゲーム会社勤め。


独身でこんな身体になった僕にも優しくしてくれる女性だ。


たまには、桜の顔も見たいな。


あー、要にも最近会ってないな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る