眠たげな少年が道を探している

アスファルトで作られた正道からはかなり外れてしまった

少年が探している道はまだ作られていないらしい

少年は眠たげでそんな事は知らず

ひたすら正しき道を求めている

正しき道を求め始め柔軟な思考が出来るようになった時

少年は不可思議な思いにかられた

アスファルトで作られたあの正道は本当に正しき道かと

正しき道である事に間違いはないと思うけれど

今歩いている砂利道も間違った道では

ないのではないかと

そう思い少年の顔からは笑顔が見て取れた

そう考え付いた時

少年の未来に道ができたようだった

正道を求め過ぎて少しばかり道草したけれど

少年にとっての正しき道はこの砂利道だったのかもしれない

その答えは自分で決める事になるだろうけれど

少年はきっと後悔するのだろう

こんなに素晴らしき笑顔でいられるのだから

少年は悔いはしない

これだけ良い人々に囲まれ歩いてきたのだから

数えきれない苦しみが多くあったけれど

道はまだ遠く続いている様にも思えた

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