第26話

 ギルド、何かやったのかな?


「まぁ、キリアは初めてだからね…、ここのギルドはギルマスが不在なんだ。だから下がやりたい放題で、崩壊寸前ってところ」

「だから誰も受付に居なかったのかぁ」

「…そうか、誰も居なかったのか」

「受付にはですけど。酒場のおじさんにベルを鳴らせって言われて鳴らしたら、ドタドタって出てきて、依頼受けてくれって泣きつかれました」

「…そう。受けるの?」

「あ、依頼中だって言ってはあるんですけど、何日か滞在するなら受けてくれって…そう言えば酒場のおじさん、職員が受付に居ないのは、ギルマスに呼ばれてるって言ってたんだけど、ギルマス不在なんですよね?」

「あぁ…、そう。とりあえず明日は僕がギルドに行ってくるから、待ってて」

「あ、分かりました」


 どうするんだろ?って考えてたら、後ろから抱き締めてきた。


「ラ、ランドさん?」

「ん?」

「あ、あの…」

「ちょっとだけ、先に進みたいな…?」

「え…っと?」


 どう言うことなんだろう…


「ひゃぁっ」

 耳を…な、舐められっ! 

 びっくりして身体ごと振り返った。

「な、何してっ…んっ」


 抗議しようとした口を塞がれ、口内にランドさんの舌が入って掻き回す…


「はっ…ん…あ…」

 思考が出来ない…声を出せないので胸を叩こうと腕を上げたら、それも押さえられ抵抗も出来ない。


「はっ…」

 しがみつくが、立っていられなくてカクンと足の力が抜けてしまった。


「おっと…大丈夫?」

「…も、無理、です」

 肩で息をしながら答える。

「ふふ、まだ序の口なんだけど…?」

 

 お姫様抱っこでベッドに連れて行かれる。2人部屋って、シングルベッドが2つあるんじゃないのね…?ダブルベッドより大きいと思うんだけど…


「わざとこの部屋、選んだんだよ?キリアと過ごしたくて」


 わぁ…うっとりしながら話さないで下さい。もう立てないから逃げられないんです!

 顔が綺麗でイケメンな人ってどんな表情しても崩れないのね…


「う、嬉しい…です」

「ヴァイスも今日は、気を遣ってくれたし…ね?」

「ね?とは…」

「やっと恋人になれたから、堪能させて?」

「〜〜っ!」


 今日はもういっぱいいっぱいなんだけど〜!そう言えば序の口って…


「明日は休んで貰うからね?」


 もう決定事項でした〜!


「え、あ、え?」

「ふふ」


 戸惑ってる内に、また口内にランドさんの奇襲を受け、簡単にぐずぐずにされる。


「ふぁ…んぁっ」


 あたし、こんなに感度良かったかな…


「綺麗だね」

「…え?」


 え?服がはだけて…、あれ?下着が…? 胸が…!?


「…やだ、恥ずかしい」

「隠さないで?俺にだけ見せて」

「〜〜っ!」


 急に一人称が〔俺〕って…。

 今までのギャップが…!って言うか、いつの間にブラ剥ぎ取ったんだ?!

 なんかこ慣れてる感があるけど…


「そういうお店は行ったことあるけど、本気でした事は無いよ?」

「わぁ…」

 バレてる〜

「なんか、前より分かりやすいよ?」


 それはそれで…小っ恥ずかしい!


「多分、俺とヴァイスしか分かんないと思うよ?」

「そうですか…あぁっ」


 全然、そんな雰囲気じゃ無かったのに、胸の頂をつままれ、身体が反応してしまう…


「可愛い…、でもあんまり急ぐと嫌われちゃうかな」


 あたしはもう、それどころじゃ無い。つままれ、揉まれ吸われ… 快感の波が所狭しとやってくる…


「ここは寂しそうだね?」


 太ももを撫でながら耳元で囁かれる。

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