マスク

びえっくし!

「あ、すみません、鼻かみます。

ズビー


あ、なんか、目にゴミが入ったっぽいんで、

ちょっと失礼します。


「うわ、少し目痛い...」


マスクをズラし、メガネを外す。

俺は自分のことをイケメンなんて思ってないが、なんの気無しに俺の素顔を見た義妹に依れば。学園一のモテ女である義妹の見解では。

俺はイケメンの中のイケメン。

10000人にひとりのイケメン様らしい。

ま、大袈裟っぽいけど。


「ま、待って...!!帰るのちょっと待って!」


「へ?」


「さ、採用するわ!あなた、採用!!

山吹くんだっけ?いつから来れる??

ね、明日からどう?」


「い、いやぁー、なんかもう不採用って

言われちゃったんで、そこはそれ..

帰りますよ」

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