第100回 2024年新年のご挨拶に代えて
近況ノート掲載分に重複する内容があります。悪しからず。
新年、あけましておめでとうございます。
(
一昨年の12月頃もこうしてカクヨムコンで作品を読んでいましたが、同じようにやっているとは。
一昨年から昨年を振り返ってみます。カクヨムコン8は「不老不死の窓口」( https://kakuyomu.jp/works/16817330649543446439 )を初めとした傑作SFに出会えたところから始まります。レビュー活動はまったく注目もされませんでしたが(笑)良いカクヨムコンになったと思います。それからひと月くらいでいったんカクヨムを辞めました。理由という理由はフォロワーの作品を大量に読むのがしんどくなったからだと今思えば――――という感じですかね。
フォローさんの作家性ってあると思うんですね、なので自分の作家性を考え直すってくらいの意味でした。このままフォローさんの小説を読み続けるだけなのかなっていう焦りとか不安とかあったかもしれません。小説の傍ら、
そうして「九頭見灯」の殻を破り、「カクヨムSF研」になりました。それからは予告されていた第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストやかぐやSFコンテストといった短編コンテストを切っては倒し、切っては倒し……でも読むのは何の因果か続けていましたね。たぶんWeb公募はお祭りなのでそこで一肌脱いでやろうくらいの意味だったんだと考えてます。小さな小説コンテストではたしか短編をたくさん、カクヨムコンと同じくらい(600作?)には読んでいます。いまもその光景は揺るがないと思います。創作活動では新しい戦友を得て、程よい距離感になってきたというのを感じています。
生まれたてのカクヨムSF研。創作より評論がメインで、この「書籍化する作品、書籍化しない作品」の連載を続けて、リワードを貰って、ずっとこのままかなーと思ってお先真っ暗でした。ところが、その直後かぐやSFコンテストは選外佳作、日本SF作家クラブの小さな小説コンテストは一次通過と大成功ではないですか。夜明けが来ました。
そうして自主企画、カクヨムSF研3。レビュワーと共同で何かを造る作業だったんですが、これが――――はっきり言います。つまらなかった! 得られたものはあったとは思います、でも自分の中ではこの企画をもう続けなくてもいっか! という気分ですね。もう三年目ですからね。ここでいったん区切りをつけてもいいでしょう! それと創作力が戻ったどころか増強されたのは間違いなかったんですが、自分の内なる力や怒りに向き合わなければならなくなったのもこの頃です。私生活ボロボロでした。
そうこうしている内に、周りのフォロワーさんが、ズッコンバッコンSF界で大活躍してるという状況になってきたんですよね。面白くなってきました。
私はこうしてSFの世界になんかいていいらしいということが分かってきましたから、ここからは推しを推す活動にシフトしました。
――――日本SF大賞ってあるじゃないですか。
あれに
「
「不老不死の窓口」秋待諷月
「楕円軌道の精霊たち」関元聡
「牌神」武石勝義
(敬称略)
――の四作を推薦しました。
日本SF大賞の求める作品っておそらくあると思いますけれど、そういうものだけが時代を作るわけじゃないんですよね。今回だって推薦作のなかでも、太ったおばさん「出会って4光年で合体」もある意味SFムーブメントだったはずなので、自分も推しを推していいなとは思ってたんです。現象のなかに立ち位置を持つって、やろうと思わないと出来ませんから。
今年はどうなるかわかりません。と言うのは、いろいろ読む時間を調節するからですね。去年はWeb文芸をめちゃくちゃな量(1600作くらいの短編ですかね)を読んでいるのでそろそろ実体のある本を読みたいです。つまりレビュー活動を大胆に削ります。
さなコン4(日本SF作家クラブの小さな小説コンテスト)もちょっと怪しい、カクヨムSF研4は見送り、カクヨムコン10はわからないという予定でいます。
では最後になりましたが、一昨年から昨年は私のめちゃくちゃな活動にお付き合いいただきありがとうございます。お世話になりました。
今年はもうちょっと寡黙に歩んでいきたいと思います。温かい目で見守って頂ければありがたいなと思います。
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