聖書情景詩

先祖の罪に生きる女

血が波打ちます

潮騒のように

遠い先祖アブラハムの血がわあわあ泣いています

このゲリジム山で崇拝しながら

先祖の神を遠目に崇めることしか許されぬ

エルサレムで神を仰ぎ見ることは生涯叶わぬ望み

わたしはサマリアの女

混血は先祖の罪の証

先祖の罪を背負って生きる女

律法はわたしたちにとりなんでしょうか

待ち望むは新しい契約の日

その日がくれば　人は自分の罪のゆえに死に、だれでも酸いぶどうを食べれば自分の歯が浮くようになるのだと

私の胸に律法をお授けください

先祖の罪から開放してください

わたしたちにとり律法を虚しいものとなさらないでください

イスラエルで昨日イエスという名の人が十字架に掛けられたそうです

一粒の穂が落ち、多くの実りが成る夢を見ました

彼が何を言ったのか誰かに教えてもらいましょうか