第一章 思いで日誌
医薬品の匂いが充満して、あの日退屈だった病院生活は夢のように楽しい幸せな時間を送れていたことを覚えている。病室に戻る時間を過ぎてしまっていても体には何も異常を感じないし、呼吸だって苦しくはならない。
これまでの私なら、少しの時間でも直ぐに息切れに
だけど今日は「魔法」のような薬のお
医者の言いつけに寄れば、「薬」の処方と連携して定期検査を持続する
初めて、医者から
「医者」は患者のご意見を、少しでも大切に叶えてみせるために医者として本当は
久しぶりに登校することになった学校は馴染みある懐かしい
叶美はずっと幼い頃からの病気があって、それは生まれつき心臓の病気で入院生活を送り続けている可愛そうな少女なのだ。幼少期の頃から一人の友達になってくれたのは「辻利行」君だけで、あまりみんなとも会話をしないで一人絵本を読んでいる。
本当は楽しそうに聴こえてくる他の子達と一緒に外で遊びたいのに、外で遊ぶことも出来ない。――私が「心臓の病気」持ちだっていうことで、外に出れば立ちくらみや吐き気。息切れという症状が直ぐに出始めて倒れてしまう。極力一人で居る時間を維持して静かに絵本を読んで休むほかなかった。
絵本の世界は不思議と明るくて、心が落ち着く。だって一人で寂しい思いをしないで良いようにと、物語の住人が私を楽しませて本の世界へ
本を一人で見ているのは、周りに誰も居ない寂しさが
――まぁ・・・その中でも
長い間ずっと休学中だったこともあって、みんなに会うことが本当に緊張してしまうけど、先に伝えるべき内容をしっかり頭に入れて職員室に行く。そして、これまでの事情の説明をする。長々と暗記して覚えることが苦手で医者からの文章を校長先生に手渡し、その後で教室に行くことに少し不安があった。職員室を出てから教室へと向かって歩き出す。でも足が教室を
この日までに、本当に時間が掛かった。病院で治療の
「ゴール」を
バトミントンをしていた女子みんなが後ろでしている男子の方角を見て、あっという間に観戦で周りが盛り上がり、彼は
星空のキセキ 星屑Sky @nijiiro
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