第5話 乗馬 二人の会話

「夜になる前に宿に帰らないと」青年の声

「そうですねジェローム様」少し甲高い少年の声

馬の上で二人はのんびりと会話をしている。


「シスター・マリアンヌは元気そうでしたねジェローム様」

「ああ、安心した 亡くなった戦友の妹だ 彼女は知らないが‥」


「マリアンヌは笑う表情は兄に面差しがそっくりだ」

異国の青年‥赤みかかった髪のくせ毛のジェローム


緑溢れる風景の中で

木々が葉擦れの音をさやさやと奏でていた。


その中、田舎道をそれぞれ馬に乗り会話する二人

「マリアンヌが修道女の仕事として赴任した仕事先、辺境地の孤児院が

人買いの盗賊たちに襲われて‥」

「偶然ですけど助けられて良かったですねジェローム様」


「また、再会できるとは思わなかったな」軽くため息が一つジェローム


「今回は寄付も奮発出来ましたからジェローム様」長い黒髪の少年

今は丸眼鏡をかけてている。

「ナジム」ジェロームは少年に話しかけた。

「はい、ジェローム様」少年、ナジム


「亡くなった彼のおかげで俺は命拾いした 

もっと奮発出来るように頑張らないと‥ナジム」



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