第144話 いいですね、クライマックスシリーズ

いち野球ファンとして、2023年のクライマックスシリーズファーストステージを楽


しみました。面白かった。


しかし、中でも昨夜のロッテ-ソフトバンク戦は凄かったね。


投手戦が続いた中、10回表に澤村がツーアウトから周東に痛恨のタイムリーを喫す


ると、あれよあれよという間にロッテ3失点。ソフトバンクのナインはお祭り騒ぎ。


これは勝負決まったし、もう風呂に入ろうかなとと思ったな。


ただ、ムード的にすぐ試合が終わる気がしたので、続けて見ていたけど(よかった)。


「角中、よく粘るなー。さすがベテラン」からのセンター前ヒット。


続く、この試合でランナーを見事な送球で刺した荻野がボテボテの三塁内野安打で、


無死一二塁。


「最後まで盛り上げるねー」と思いながらも、「ポランコまで回ればワンチャンある


か……」程度に考えていた。


からの………藤岡のまさかの同点スリーラン。


いやぁー驚いた。藤岡はペナントレースではホームラン一本でしょ?……


こんな土壇場で、キレイに振りぬいた一発が出るなんて……ねえ。


それでも、打ちのめされた津森から代わった大津に、ポンポンと藤原・ポランコが打


ち上げて、あっという間に二死。なので、なんとなく「ロッテは、ここで勢いで追い


越せないようじゃ、11・12回でまたソフトバンクが勝ち越すかな」と思った。


ところがどっこい、二死ランナーなしから岡そして安田の連打で一気にサヨナラ !!


ホームは無理かと思ったが、よく回したし岡もよく走った……間一髪セーーーフ !!!


いや~っ、野球って、本当に面白いね。贔屓が出ていなくても。


先日のセ・リーグ側(広島-DeNA)も含めて、今回のファーストステージは、ヒリヒ


リする試合が多かった。


こんなゲームを経験したら、選手はひと皮むけるでしょうね。


打った藤岡・安田はもちろん、涙にくれた津森・大津も。たとえ結果は両極端であっ


ても。


そして、それをグラウンドやベンチで目撃した他の選手たちも痺れたことでしょう。


藤岡のスリーランが出た時に、佐々木朗希の、信じらないという感じのポカンとした


表情が忘れられない。


こうした経験を通じて、Aクラスに入ったチームと選手は、レギュラーシーズン中の


試合の「ここ一番」で力が出せるようになるんだね。このヒリヒリ感よりは、プレッ


シャーは全然低いだろうから。


もちろん、このあとのファイナルステージ・日本シリーズ、そしてWBCは更にこの


比ではないのだろうけど……




岡林・石川昂弥・細川・村松・龍空・石橋・根尾・仲地・松山……


彼らが、「若手」と言われているうちに、こうした経験をしてもらいたい。


そのためには、「来年こそは、最低でもAクラス !! 」です。


立浪監督 ! 本当に頼みます。


奇しくも、以下の様な立浪監督のコメントを東スポwebで見たけれど、「そういう試合を経験して」ではなく、「絶対来年は、経験させて」と言ってくださいよ !!


---------------------------------------------------2023/10/17 東スポwebより-----------

「ここ数年(ポストシーズンを)経験できてないので、まずはそこに行かないと。負けたら終わりという試合を経験していくと、シーズン中の大きな試合でも『その時(CS)のプレッシャーを考えれば』という気持ちで野球もできると思います。そういう試合を経験して、その中で力をつけてもらいたいなと思います」




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