続☣☣目から鱗の雑学エッセイ集☣☣(^_-)-☆

平均海面と標高についてのあれこれ

【科学エッセイ】

日本の土地の高さ（標高）は、測量法により、東京湾の平均海面（へいきんかいめん）を　標高０ｍとして定められ測られています。

海面は、月・太陽などの天体の動きや、風や気圧などの気象条件などによってたえず変化していますが　連続的に海面を観測し　その平均をとると一定の高さを割り出せるのです。これが平均海面（へいきんかいめん）なんですね。

でですね・・

この海面なのですが・・

地球は回ってますよね・・

回ると遠心力が働きます。

ですから地球は地球儀のようにまんまるじゃあないのです。赤道方向に膨らんでいて、赤道に近いほど平均海面（へいきんかいめん）が高くなるのです。

これは問題ですよ！

エベレストの標高は8,849 mなのですが、もし赤道に近い場所にエベレストが有ったなら、エベレストは世界１高くは無くなるのです。

つまりね・・

地球の遠心力のせいで、エベレスト付近の平均海面（へいきんかいめん）が下がり相対的に標高が高くなっているんのです。これはずるいですよね。

じゃあ、地球の中心から計った本当の世界１高い山は何処なのか？

それは南米エクアドルにあるチンボラソ山ということになるのです。

地球の中心から計るのを地心距離と言いますが、チンボラソ山は6385.5キロメートルで世界最高峰になります。これに対してエベレストは、世界で30番目くらいの山になってしまうのです。

緯度の高い場所では平均海面（へいきんかいめん）が低くなっているので、緯度の高い場所にあるエベレストは平均海面（へいきんかいめん）が低い分だけ逆に高くなっている分けです。

どうですか！目から鱗でしょう？！

平均海面（へいきんかいめん）と言えばツバルですか・・

「ツバル」の浸水被害の様子がテレビで度々紹介されていて、家の中まで海水が来たとか・・いや、それは変ですよね？

ツバルだけ平均海面（へいきんかいめん）が高くなることは有りませんよ。ツバルと同じ緯度にある国は同じ被害が出るはずですよ。そもそもツバルって何処に有るんだよって事なんですが・・トンガ大国の隣ぐらいですが・・そのトンガは何処なのか？(笑)

地球儀で見ればパプアニューギニアの右方向ですね。赤道の近くです。この緯度にある国はツバルと同じ海面の高さになります・・

パプアニューギニア・インドネシア・ソマリア・ケニア・ガボン・ブラジル・エクアドル・・これらが該当します。これらの国の海岸付近の家が温暖化で浸食されているってニュースは無いですよね？！

ツバルと言う国は標高が2メートルぐらいの島なので煽って報道しているのでしょうね。ツバルだけ水面が高くなるなんてありえますか？TBSやNHKだから何も考えずに信用したのでしょうね(笑)

当地山陰でも数年前に満潮と低気圧が重なって海面が高くなり田畑に海水が流れ込んでかなりの塩害が発生しましたが、もしその映像が有れば・・温暖化で山陰の海岸地帯が水没する！！と報道できますよね(笑)

ところで、今から２万年前の事なのですが・・

その頃は旧石器時代ですから日本には人が住んでいました。このころの海水面は現在より２００メートル低かったのです。大陸とサハリン北海道は陸地と氷で繋がっていたようです。瀬戸内海は草原で　ナウマンゾウが生息していたようです。その証拠に瀬戸内海では漁船の底引き網にナウマンゾウの化石がたびたび引き上げられてニュースになります。

その後縄文時代には世界的に氷河が溶けて海水面が上昇し、逆に現在より数メートル高くなりました。当時の貝塚が海岸では無く内陸部で発見されるのはそのためなのです。

このように海水面は歴史的に見ても激変するものなのですが、この２０００年ほどは異常なぐらい安定しているのですよね。その安定に依存するように人類の文明が、これまた異常なぐらい発達したのです。

つまりね・・

海水面の異常なのが正常な事で・・

正常なのが異常な事なのだと言いたいのです。

まあ、たかだか１００年しか生きられない我々にとって、短い物差しか有りませんから　過去の事は計り知れない事なのですが・・

それだからこそ学問が有るのです。過去を学ぶことにより対比的に現在が解ってくるのです。

・・過去を学ぶものは現在を知る・・

では又(^_-)-☆