またねっ!

二髪ハル

プロローグ

「またねっ!」

「じゃあまた……」

 その言葉を俺、西沢にしざわ たかはその子に何度も帰り際にいつも言っていた。

 ばあちゃんの家で集まって俺はその子と夕方になるまで遊び尽くしていた。

 鬼ごっこ。かけっこ。その子が持ってきた。フラフープや人形遊び。ゲームを一緒になって遊んだり……いつも楽しかった。

 だけどやっぱり寂しくなるのは帰りだった。

「またねっ……」

 その言葉を聞くだけで安心だった。

「またっ!」

 その言葉を言えるだけで不思議とまた会える気がしていた。

 そして彼女と最後に会ったのは小学生6年の頃だった……。

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