重い男
saito sekai
切ない物語でもある
私は猫が大好き。でも金銭的余裕が無いから、飼うことが出来ない。せいぜいスマホの壁紙を猫にして楽しむことくらいだった。そんなある夜、可愛い子猫が夢に出て来て、私は嬉しくて優しく抱えて愛でたのだ。目が覚めても、嬉しくて「ああ可愛かったぁ…」と幸せな感慨に包まれた。
その日から、毎夜夢にその子猫が出てくるではないか。私は夜が楽しみになっていった…
そんな甘味な夜は呆気なく終わりを告げたのだ。夢に子猫が出ていつもの様に私の胸に飛び込んで来るので、私は「猫ちゃん、いつもの可愛いお顔を見せて」と抱き抱えても、何故か下を向くのだ。良く見ると涙が私の手を濡らしている。おかしいと思い、その子猫の顔を覗き込んだ。すると昔私が振ったAという男の顔だったのだ。 完
~saito sekaiの解説~
よく“重たい女”とか、女子が「私って重いと思われてないか?」とか聞くけれど、男が「自分って重いかな…」と言うのを聞いたことが無い為、書いてみました。「重い」というか「切ない」感じですかね。この場合は。
重い男 saito sekai @saitosekai
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