そういうところ
「おーい陽介、はやく体育館行くぞー!」
「わかった、今行くよー」
教室の入り口でまだ体操着に着替え中の陽介にクラスメイトと一緒にいる遼太が声をかけた。
自己紹介から数日が経過していたが陽介には仲の良いクラスメイトはいなかった。
逆に遼太は持ち前のイケメンさと人柄の良さですぐにクラスメイトとも友達になっていた。
陽介も遼太のようにクラスメイトと接しようとしてもなぜか一歩引くように接している感じがし中々クラスメイトと仲良くなれていなかった。
「なぁ、なんで俺はクラスの奴らに若干避けられてるんだ?」
「そりゃあ自己紹介のせいだろ」
午前の授業が終わり弁当を遼太と2人で食べたいた陽介は深刻な表情で最近の悩みを打ち明けた。
「いや、それは冗談でだろ」
「いや、結構まじだよ」
「嘘だろ、、、、」
以前のイかれた宣言発言はジョークだと思っていた陽介は箸で持っていたタコさんウインナーを弁当に落とした。
「あのなぁ、あれはジョークじゃねーよ。例えば俺がいきなりチアダンスやるって言ったらどう思うよ。」
「意外だなぁって思うよ」
「それだけ?ヤバいやつだなってひいたりしないか?」
「するわけたいだろ、お前が本気でやりたいと思うなら俺は全力で応援するわ」
「そ、そうか」
なぜか陽介から逃げるように目を逸らす遼太の顔は若干赤くなっていた。
「いきなり後ろ振り向いてどうしたんだよ?もしかして照れているのか?」
「うっせぇ!照れてなんかねぇよ。」
さらに顔を赤くしそっぽを向く遼太をニマニマと見ていたらさらに拗ねてしまった。
その後遼太はその後一日中口を聞いてくれず苦労する陽介であった。
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