知らない親友としゃべる
筑紫榛名@12/1文学フリマ東京え-36
(一)
佐野愛希子は仕事を終えた後、一人で暮らしている自宅には戻らずに、実家に帰ってきていた。金曜の夜のことだ。
最寄り駅から実家までの途中に、幼なじみの富田郁美の家があった。その前を愛希子が通りかかったとき、玄関先には「売約済み」の看板と、工事の告示の看板が掲げられていた。
愛希子はそれを見て少し驚いた。郁美は家族の母親とともに引っ越してずいぶん経っていたものの、土地も建物も売り出されてはいなかったからだ。
(続く)
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