第10話 スキルポイントが余っている、どうしようか?
私は、今後の部活動の活動を含めてスキル取得を考えていた。
今私のスキルポイントは、10,000,000ポイントを超えている。
どうしてこうなったかと言えば、
[経験値倍増][成長倍増][幸運値倍増]
というスキルを取得してダンジョンに潜ったため、通常の4倍から10倍の成長率を得たためスキルポイントが貯まり使いきれずにいたのだ。
後欲しいスキルは、
[不死化][超再生][次元魔法][転移魔法][不老化][身体異常無効]
[全魔法無効][全物理無効]
を取ればあとは、適当に魔法を使ううちにMAXになるだろうから。
私は自分のステータスを直視できなかった。
「だって、この世界の人たちが虫けらのように見えるような数値なんですもの。でも痛いのは嫌いだし怖い思いはあまりしたくないから・・・。」
自分を納得させるように呟くと
「部長のステータスと比べれば・・・まだ私の方が人間的よね」
と納得するのだった。
スキルを取得して残りのポイントが・・・2000000ポイントもある。
「ナイスボディーになるスキルはないのかしら・・・でもそれをしたらもう誰かわからなくなるし・・・あ!変身と幻惑というのがある。少しずつ変えていけばバレないわよね。きっと。」
私は乙女の願望を達成するために幾つかのスキルに隠蔽をかけて取得したのだった。
2日後
私たちの合宿予定は残り20日以上ある、次は何するのかと思い
「くれない部長、次はどこで活動するんですか?」
「次は装備の変更のため素材を持って鍛治士の所に行って、君の装備を作ってもらうんだよ。」
と言われた。
鍛治士は、同じ王都にいる様でその日の昼には連れていってもらった。
いわゆるドワーフという種族ね、筋肉だるまでヒゲが長いオッサンが
「クレナイ殿か、今回の注文はなんじゃ」
「今回はこの子の装備を作って欲しい、SSになったお祝いにな」
というとギロリと私の足先から頭まで見たあと
「素材はどれだ?」
「これだ不死竜の鱗とユニコーンの角にミノタウルスの皮だ」
と言いながら収納から素材とミスリルやアダマントという貴重な鉱物を取り出す部長。
「これならそこそこいい物になるだろう。10日くれ」
と言うとドワーフは、素材を箱に入れて奥に引き込んでいった。
「え、これで終わりですか?採寸は?」
と言う私に部長は
「何言っているんだ、今着ている装備も自動でサイズ調整されただろ。」
と言われて思わず納得した私。
店を出て私たちは、大きな教会に向かった。
「部長、この世界には神様はいるんですか?」
「ああいるぞ、教会に行けば君の前にも現れるだろう。誰に会えるかが問題だろうがね。」
と言うとサッサと教会の中に入っていった、慌てて後に続く私。
教会の神父に部長が少なくはないお布施をして祈りの間を借りてくれた。
「ここで一人で祈ってみなさい。」
と言うと部長は外に出ていった、私は恐る恐る膝をついた姿で祈りを始める。
「やっと話ができるわね。」
と言う女性の言葉で顔を上げて周りを見ると、上から背中に羽をつけた天使か女神のような姿の女性が・・・『神様なのかしら。』と心で思うと。
「そうです、私はこの世界の創造神。貴方の訪問はこの世界には良い影響を与えるので歓迎します。もう一人の彼は私の言うことを全く聞かないけど、貴方なら少しは聞いてくれそうね。」
と言う言葉に
「何をさせるのですか?あまりひどいことや恐ろしいことはできませんよ。」
と答える私に
「そのステータスで怖いことなんてもうないでしょ。お願いしたいのはこの世界に平和と娯楽を持ち込んで欲しいのよ。」
と言う自称創造神。
「その程度なら努力してみます。」
と答えると何かが私に入ってきた。
「私の加護を与えました。あとは自分で好きに生きなさい。」
と言うと創造神は煙のように消えたのです。
もう終わったのだろうと思った私は一度頭を下げると部屋を出ていった。
「もう終わったのかい?誰が来たんだ?」
と言う部長に
「創造神と名乗る女性神が」
「ああ、彼女か。うん!加護までもらったのか、まあいいだろう。」
と言うと裏手の孤児院に私を連れていってくれた。
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