いつの間にか変わっていた
『ファーストフード』はいつ『ファストフード』に変わったのだろうか。勿論、後者の方が英語の発音により近いのだろう。『一番目』ではなくて『早い』のだから当然か。
『エンターテイメント』はいつ『エンタテインメント』に変わったのだろうか。発音としては『ファスト』と同じ事情なのだろうけれど、これをテレビ等で読み上げている際に「ん? 咬んだ」と思ってしまう。違和感が凄いのは僕だけだろうか。
どちらも最初からそう表記すれば良かったのにと思うけれど、どんな事情があったのか。恐らく『ファースト』『ファスト』問題は、ファーストベース、レディファースト等、『ファースト』の方が単語として馴染みがあったからではないかと思う。
幕末辺りの博物学の書籍だったか、ペンギンの画の横に『ピィングィン』と記されているのを見た事がある。この方が原語に近い発音だろう。戦後から間もない頃までの和英辞典でも結構こういう原語に近い片仮名表記をしていたようだ。
いつの頃からなのか、片仮名表記のシンプル化が進んだように感じる。それで余計にややこしくなった気がしてならない。アルファベットを日本語(片仮名)に完璧に変換する事なんて出来ないけれど、どうもローマ字読みの知識が邪魔をしているような気がしてならない。
貴方はCDと書いてどう発音するだろうか。世の中には「スィーディー」と言う人がいる。気位が高そうなアーティスト(アーチストではない)系ミュージシャンを想像する。カメラではなく「キャメラ」と発音する人も居る(映画界に多いイメージ)。
全く個人的な感覚に過ぎないのだけれど、『ロマンチック』と『ロマンティック』には大きな違いを感じる。1970年代までは前者、1980年代以降は後者。『ビルヂング』の表記が『ビルディング』に変わった事にも似る。
ポピュラー音楽が解り易い。飽くまでもイメージの話だが、70年代の音楽は何処か大時代的にも思える
やがて時代が下るに連れて社会から『ロマン』が失われた。現在は『妄想』がその位置を占めているように思う(本人が『ロマン』だと思っていても内実は『妄想』に過ぎないという場合も含めて)。これだけ未来が不透明な時代になってしまえば然もありなのだろう。
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