第7話 変えるんだ今すぐに!

翌日、忙しい勉強の合間を縫って休みを取った珍しい週末で、ぐっすり眠っていた俺は、携帯が一度鳴った後すぐに目を開けた。


手に取り見ると、やはり温涼ウェンスズミからだった。


まぁ、他の誰かはあり得ないし。


「もしもし、どうしたの?」


俺の声が非常に低いだけと、口調には眠気の痕跡はなく、まるで前から起きていたように。


相手は逆にびっくりして、しばらくしてこう言いました。


「起きるが早いね、数秒内で電話に出るのは良い習慣だ。」


「引き続き頑張ってね!」

俺が時計を見ると、今はすでに八時半で、高校生にしたら早くない時間だった。


「あ、慣れた…」


これは確かに習慣ですが、早起きの習慣ではなく、今日温涼ウェンスズミに会うことを知っていたので、落ち着いたふりをしただけだった。


真実はとてもシンプルです。


一人暮らしのオタクは電話の呼び出し音に非常に敏感です。


何回も電話が鳴ると彼は、まるで命を追われるように感じ、いつも目覚し時計も一回鳴ったらすぐに止めてしまう習慣だった。


掛かってきた電話も冷静で相手には声のトーンから、自分の状態を推測できないように、良好の関係を維持できるリア充のように。


「ねぇ、家はどこ?今から家に行くよ!」

「今家に来るの?」と俺の声が少し震えた。


「うん、何が問題なの?」相手が当たり前のように聞かれた。


「生まれ変わったじゃないの?家がとこか知らないの?」


「馬鹿だな!あの頃は高校でお互いをよく知らなかった!」


「そうか……じゃあ、今からチャットで送るね」


「うん、急いで、もう家から出るよ」


「わかった」


電話を切って、温涼ウェンスズミに自宅の地図座標を送り、家の番号を詳しく説明すると、眠気が完全に去っていった。


急いでベッドから飛び起きてリビングに走り、乱雑に置いた服を片付けしました。


弁当箱を回収し玄関先のゴミ箱に捨て、5分間シャワーを浴びた後、ネットでマックの朝食を注文した。


約15分後、ドアベルが鳴り宅配だと思いドアを開けると、なんと、温涼ウェンスズミがマックの紙袋を持ってドアの前に立っていた!?


「なんで君から届けるの?着くのか早くない?」


温涼ウェンスズミは俺に朝ごはんを渡し、馴れ馴れしく家に入った。


「今気づいたが私達の家は隣の通りだった」


「先、エレベーターで宅配のお兄ちゃんに会ってさ、さり気なく『これ、18階の賀さんなの』と聞いたら彼は『そうよ』というわけで代わりに届けにした」


今日の温涼ウェンスズミは、ラベンダー色のつや消しの野球ジャケットを着て、背中に茶色のリュックサックを背負い、下半身にデニムのショートパンツをはいていった。


ゆらゆらとした肌白い足を見る勇気がない俺は、ただ彼女の足元にあるAJ3レッドソールのホワイトセメントのスニーカーに目線を置いた。


クールなガールズスタイルは、普段の制服とは雰囲気が変わり、この格好は彼女の性格にピッタリだった。


特に、その紫色のジャケットは、K/DAのAkaliのように感じさせました。


「ちょっと……」


「ク、ク……」


彼女から意味深い声を聞いて、俺がすぐに目をそらし、思わず咳をしてごまかした。


「あのさ、本当にもっと女子と接したほうがいいよ」


「今見たいな無言のままで、ずっと足を見つめるなんでちょっとキムイよ」


「いや…違う…ただ…君の靴がきれいと思って」


彼は言い訳をしたところで、温涼ウェンスズミはすべて見抜けたように、「このソワソワの感じは百の言い訳を見つけてでも隠せないわ、まぁいいけとさ」。



少女はまっすぐソファに座り、


「家に入ってから、君は2つの過ちをした」


「1つ目は、目は正直ではない。見たいのなら見れば良い。隠しながら見ると人にすけべと感じられる」


「褒めたければ、素直に『今日キレイだね』といえばいい」


俺はそばに行き、携帯ですぐにメモをし始めた。


「二つ目は?」低いトンで再度彼女に聞いた。


温涼ウェンスズミは俺の手にある朝食を指差して、「朝食を持ってきたのに食べたか?食べなかったら一緒に食べないと聞かれなかったし」。


「これは他人行儀じゃん、というか自分の分しか頼んでいないし…」と俺は頭をかいて照れくさく言いました。


こんな話を聞いた温涼ウェンスズミは唖然として、しょうもないほど頭を抱えた。


「他人行儀じゃなく、君は言わないのとでは別問題!これが最も基本的なマナーです!」


「じゃあ、何か食べる?」


「食べない!食べちゃった!」


「おお……」


俺はがっかりそうに彼女を見て、マックの紙袋を開けて、ハンバーガーを取り出し食べようとした時に、「豆乳をちょうだい」と彼女が手を伸ばした。


これを聞いた俺の顔にはクエッションマークを浮かべ、先食べないと言ったがじゃん。


なんで、突然豆乳を求めるの?


これってどういうこと?


「お客さんが来たらお茶も出さずに、しかも食事をする場面を見せるなんで、適切と思う?」


「あげる……」


俺は慌てて豆乳を取り出し、恐れ恐れで手渡した。


難しすぎる、人と接するには難しすぎた!


やっぱり、キャルゲーのほうがいい、こういう場合はオプションをスキップするだけで、間違ったオプションを選択してもファイルを読み直せるし。


「これからもこういうことがあったら、まず飲み物とか、デザートなどを持ち出すことを忘れなよ!」


「まぁ、女子の主食は1つの胃で、デザートは別のものだから、例え、他の人がそれを望まなくても、間違いはないはずよ」


温涼ウェンスズミは順序を追って説明し、まるで彼女の授業を受けるように、俺も彼女をがっかりさせず、真剣な顔で覚えようとした。


「昨日、話したチェンジのことって今みたいな感じ?」


俺はハンバーガーを食べ終わると、さり気なく温涼ウェンスズミから少々離れた席に座って聞いた。


「ゲームに例えるなら、今の話しはチュートリアルですらないよ。」


温涼ウェンスズミからの例えはわかりやすかった。


「え?じゃあ、結構やることが多いね……」


「うん、わかればよい。」


「でも…俺さそこまで…」


「クローゼットはどこ?寝室?」


俺は元々温涼ウェンスズミの提案を断ろうとした。


というか、チェンジするつもりもなかった。


だが、温涼ウェンスズミは明らかに話す機会も与えなかった。


「あ、待って……」


少女は起き上がって寝室に行き、俺は彼女を追いかけて止めようとした途端に、彼女がすでにクローゼットの扉を開いてしまった!


すると、汚れた服がバシャンと放り出され、汚い下着、靴下、上着などが頑固に地面に滑り落ち、伸びました。


「……」


「……」


「天然、洗濯機が働きすぎるのを心配しているの?」


「それともこれらの服は孤独で、暖かく抱きしめたいと思っているの?」と温涼ウェンスズミは頭を向け、一言一句って聞かれた!


出だ!


彼女の奇妙な喩え!

顔を赤らめながら、俺はスポンジボブの四角い下着を手に取り、恥ずかしそうに、


「ちょっと…何をするつもり?」


「何を?チェンジするなら、まずはイメーチェンからに決まっているじゃん」


「君のチャンジが今からよ」

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