未来から来た彼女
ななみやり
第一章 ひまわり
第1話 陰キャと美少女
俺の名は、
新学期がつい先日から始まり、教室最前列のド真ん中に座っていた俺は、黒板の前で書き続けっている先生を見ながら、手に持ったペンを指先で半円をクルクル回した。
が、思わずペンが地面に落ちってしまった!
すると、隣席の女の子がか見下すような感じで俺を見ていた!
(ペンもうまく回せないか、このアホ!)
心に恥ずかしさがこみ上げてきた俺は、すぐにペンを手に取り頭を下げたが、その隙間に、後ろの左側の窓辺席に座っている美しい少女をこっそりと見ました。
この時、窓から夕日が差し込んで彼女の顔を照らした。
少女は机の上に伏せながら、両手に顎を支え、頭を傾けて窓の外を見て、何かを考えている様子。
俺の目線を感じたかもしれない、振り返るとその目線が突然消えた。
(おっと、目が合ったらまずい!)
(好きだなんて馬鹿にされたくないから、バレたら本当に死ぬほうがマシだ!)
「ドン!」
隣席にいる女の
そして、「ねぇ、
はぁ!?
俺は少し口を開いた後、慌ててペンを取り、教科書の余白にこう書いた。
「噂流さしないでよ!格好悪じゃん!!」
彼女は嫌味ながらも、ノードを書き始めた。
「何を?先からずっと見ていたでしょう?」
俺はこの歪んだ言葉の行を見て、まるで2つの大きな手が顔を繰り返してこすっているのを感じたように、頬がいきなり赤くなってしまった。
「17番,17番いるか?」
この時、先生の出席番号呼び出しが俺の命を救った!
だが、しばらくしても、どの生徒も立ち上がらなかった。
「17番、早く答えないと、このままクラス名簿を出しますよ!」
中年男性の先生が見下すように辺りを見回すと、最後列の男子が声をだした。
「先生、17番は
「あら、
「ふざけんじゃないよ!」
「先生、
教室では爆笑が起こり、一瞬で賑やかになった!
この港町市立高校の三年二組の男子は、二人の女子の名前を言い出すと必ず誰かにからわれる。
一人は
仕方がない、少年は恋に憧れ、学校で最もキレイな美少女二人は同じクラスにいるからには余計にそうなる。
思春期で落ち着きがない無知な若者、恋こころを抱かないのは難しい。
そして、これ以外に彼らには他の考えこともない。
友情と言い張るなら無理じゃないけど、この美少女二人と友情の話をしたいのかい?
女の子は何を考えているのかはわかりませんが、俺のような恋愛経験がない若者の心の中ではすでに詐欺でもいえるように近い。
「はい、わかった。みんな静かに、それじゃ27番」
中年先生は苦笑いながら、さりげなく次の人を呼んだ。
ぽんやりとしたときに、数学の先生が俺の出席番号を呼び、俺は緊張しながらすぐさま立ち上がった。
「では
黒板には一つの数学問題を書いてある。
「平行直角座標系において、移動点Pから固定点M(8,0)までの距離の比N(2,0)は2であることがわかっているので、P、移動点の軌道方程式Cを求め、直線なら…」
この問題は難しくない。
なぜならば、俺は数学が得意からだ。
ところで、背中が生徒たちの目線を感じると俺の全身が固まってしまった!
マドンナに注目されていることを思うと、講壇に上がった俺は、チョークを持つ手がすごく震えてしまった!
これを見て、教室にいる男子達が笑いを引き出してしまった。
「見てよ、あいつさすが天然だ!」
「何が天然?天然萌え?」
「いや、天然アホ、ハッハハハ……」
下の私語がいくら抑えても、俺の耳に張り込んでしまう。すると、教室にいる先生は見回りはじめ、ようやく静かになった。
俺は息を深く吸って、素早く問題を解き、そして頭を下げたままで席に戻った。
「え?天然くんまた終わってないじゃん、考え方も教えろうよ!」と教室の後列にいる男子たちにまた、からわれって来た。
俺が黙り込んで何にも喋らなかった。
「先生、天然くんにバガにされた!」
「いやいや、あいつは天然ホケだから、しょうがないじゃん!」
教壇にいる数学の先生が流石に怒って、思わずチョークでふざけている男子生徒の額を命中した。
「
「はい、はい〜」
彼はビクッとせずそのまま席を立ち、ポケットに手を突っ込みながら、後ろを振り返らずに裏口から教室を出た。
教室は再び静かになったが、俺はこれをみて心苦しくなった。
この人はクラスのボスと言えるほど武力的で、喧嘩なんかは怖くないが、殴られるだけで済むし、でもずっとからわれるのが面倒だった。
学校が終わるまで、俺がずっと不安の中で時間を過ごした。
……
……
学校の校庭で、俺は一人でほうきを持ってゴム製トラックにある紙くずや砂利を掃除していった。
「天然くん、お疲れ!こんなに広い校庭を一人で掃除するには時間かかるね」
そういうことを既に読み通した俺には、彼からの言葉には無視して掃除に専念した。
「ねぇ、カラオケいこうか?」
彼の隣にいる友だちは携帯を弄りながらニヤニヤして頭を上げていた。
「今夜は知り合いの姉ちゃんとSpace(バー)に行く予定だ」
「じゃあ、先に俺らと歌いに行って、その後一緒にバーでどう?」
「そうね、じゃあ、行こう!」
「君ら……」俺はほうきを止めて呼んだ。
すると二人は首を振り返って立った。
「あのさ、床掃除しろうといったが、まさか本当にやったとはなぁ!?」
これを聞いて、俺は「じゃ、掃除続ける?」というセリフを飲み込んでしまった。
「じゃあ……夜の自習に参加しないの?」
二人はそれを聞いて一瞬呆然とした後、大笑いした。
「本当にバカだなぁ!」
彼らはその一言を残し、姿が段々消え去った。
俺はほうきを持ってその場に立ち、静かに芝生まで歩いて座った。
人と人は違うなぁ!
彼らは人生の勝ち組の生活を送っているとのことだろうか?
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