第10話 7日後 お泊り!? ②
そんなこんなで、僕らは早速料理を始めた。
僕はまずサラダを作る事にした。
「まずは、鶏のササミを裂いてっと…」
そこでふと、隣を見ると彼女は、パスタのソースを作っていた。
それを見て、僕は手早くサラダを作っていく。そのあと、パスタの麺を沸騰したお湯で茹で、お湯から取り出すとタイミングよく、
「透君、出来たよ!」
「ナイスタイミング!」
そう言って僕は、パスタの麺を盛り付ける。その上から、ソースをかけて…
「できた!」
「そうだね…って、生卵のトッピングしてない!」
僕はそう言って慌てて生卵を2つ、冷蔵庫から取ってくる。
そして、パスタの上に生卵をのせる。うん、やっぱりこれがなくっちゃ!
「あ!たしかに生卵を忘れてたよ!」
「だよね!じゃあ食べよっか?」
「うん!」
そして、僕らは手を合わせて
「「いただきます!」」
と言って食べ出した。
まずは、サラダから食べ始める。
「ん!思ったよりうまくできたな」
「本当だよ!さすが透君!」
「あはは、褒めすぎだよ!じゃあ僕も凛花さんが作ったソースを使った、パスタを食べようかな?」
「うん!食べてみてー!」
…パクッ!
「おお!美味しい!味付けのバランスも完璧で…これならお店でも出せるレベルだよ‼︎」
「えへへ……透君にそんなに褒められるなんて、嬉しいなぁ」
そうして、僕らは夜ご飯を食べて終わった。
そして…お風呂の時間がやって来た。
「えっと…お風呂どっちが先に行く?」
「うーん、透君が先に行って良いよ」
「いやいや、ここは家主の凛花さんが先に行きなよ」
「いや、透君が…」
「いや、凛花さんが…」
なんてやっていると、凛花さんが先に折れた。
「うん、じゃあ私が先に行こうかな!透君は私がお風呂に行っている間、テレビでもみてゆっくりしててよ!」
「ああ、ありがとう」
「じゃあ、行ってくる! …覗いちゃ駄目だよ?」
「覗かないよ!!」
「えー、そこは覗いてよー」
「駄目でしょ!いくら恋人とはいえ、付き合い始めて今日で1週間だよ!?」
「うーん…じゃあまた次回にしよう!」
そう言って彼女はお風呂に行った。
「さて、テレビでも見ようかな」
それから、僕はドラマを見ていた。そして丁度ドラマを見終わったタイミングで、凛花さんがお風呂から上がって来た。
「お風呂上がったよー!」
「おお、なら僕もお風呂入ってこようかな」
そして僕はお風呂に入って、手早くシャワーだけ済ませた。そしてお風呂に入ろうと思ったのだが…
「凛花さんが入った後のお風呂に入る訳には…いかないな」
そうして、僕はお風呂から上がって体を拭いた後、凛花さんの元に向かった。
「この後はどうする?」
「うーん。明日から学校が始まるし、今日はもう寝ようか」
「だね」
そして寝ようとすると、ベッドは一つしか無かった。
「あ、この家ベッド一つしかないよ」
「なら僕はソファーを借りて寝させて貰おうかな」
「えー、私達恋人だよ?一緒のベッドで寝ようよ!」
「…わかった、そうしよう」
その夜、緊張し過ぎてあまり眠れなかったのは言うまでもない。
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