第13話 21日後 遊園地デートと彼女の涙

僕の風邪から1週間……

今日は、先週行けなかった遊園地デートに行く事になっている。そのため、僕は身支度を整えていた。

「よし、これで…OKかな」

そんな風につぶやいて、僕は待ち合わせ場所である、エントランスへと向かった。

「…さすがに早すぎたかな…?」

僕は待ち合わせ時間の30分前にエントランスに着いてしまった。さて、凛花さんが来るまでどうしてようか。なんて考えていると、背後から僕のを呼ぶ声が聞こえてきた。

「透君ー!」

「あ!凛花さん、早かったね」

「いやー、今日が楽しみすぎたのもあるし、先週のこともあって早く来ちゃった!」

「先週はごめんね。デート、楽しみにしていたのに…」

「ううん!もう、気にしてないよ!それに、、、、今日行けるんだから!」

「凛花さん、、、」

「ほら!そんな過ぎたことなんて忘れてさ、せっかく今日デートできるんだから、今日を楽しもう?」

「…うん!じゃあ早速遊園地に向かおうか!」

そうして、僕らは遊園地へと向かった。

今回デートする遊園地は、僕らの住んでいる駅から6駅ほど離れたところにある。

目的地に着くまでの間、僕らはこれからについて話していた。

「そういえば透君、明日は私たちが付き合ってから3週間だよ」

「おおー、そういえばそうだね、、」

僕はその話をしながら、ふと思い出した

「ここの遊園地の観覧車、夜になるとライトアップされた景色が見えることで有名なんだって!」

「そうなの?なら、最後に一緒に乗ろう!」

なんて話していると遊園地に着いた。

「じゃあ、何から乗る?」

「うーん、定番のジェットコースターがいい!」

ジェットコースターかぁ、僕絶叫系乗った事ないんだけど…不安だ

「どうしたの?透君!早く行こうよ」

「う、うん」

…可愛い彼女のためだ、漢を見せてやる!

なんて言って勇ましくジェットコースターに乗ったのだが…

「ぐへぇ」

「透くん!?大丈夫?」

「う、うん、少し休めば大丈夫…」

「私、お水買って来るね!」

「ありがと…」

そうして凛花さんは水を買いに行った。

その後、凛花さんが戻ってきてからも少し休憩し、また遊んでいると、すっかり辺りが暗くなっていた

「じゃあ最後に観覧車にでも乗ろうか」

「うん!ライトアップが見てみたい!」

そうして僕らは観覧車のゴンドラに乗り込む。少しすると、ゴンドラが上がり、景色が見える。

「綺麗…」

彼女が思わず呟く。その景色はどこか幻想的で、確かに彼女が思わず呟くのも頷けるくらい綺麗だ。でも、僕は…

「…君の方が綺麗だよ」

「…っ」

「あ、ごめん!余りにも綺麗だったから…」

「ふふ、嬉しかったから大丈夫だよ…にしても、今日は本当に楽しかったなー」

「うん、3週間まえではこんな風になるなんて思わなかったよ」

「うん…本当に。こんな幸せな日々がずっと続けば良いのに…」

…そろそろ、潮時かな。そう考えた僕は凛花さんにずっと聞きたかった事を聞く事にした。

「ねえ、凛花さん」

「何?透君」

「凛花さんはさ、僕に何を隠しているの?」

「──── ッ」

「その表情、やっぱり図星だったね」

「……」

「別に、僕は無理やり聞きたいんじゃないよ、凛花さんが言いたくないって言うんだったら言わなくても良い」

でもさ、と僕は続ける。

「やっぱり、僕は話してほしいよ。どんなに時間が掛かってもいいからさ、いつか話してよ!だって僕は────」

「君の、彼氏なんだから」

すると、彼女の頬に一筋の涙が流れる。

「うん…絶対に話すよ…でも、ごめんね、今日は無理。今はまだ、覚悟が決まってないから…だから、明日でも良い?」

「うん、待つよ…明日だって明後日だって、ずっと…君が話してくれるまで待つよ」

「────ありがとう」

その後、僕らは一緒に家に帰った。



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投稿遅れてすみません!昨日まで学校の定期テストだったもので…

本日よりまた投稿を再開いたします

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