桜のような君と僕の一ヶ月

清野天睛

第1話 学校一の美少女

春、それは出会いと別れの季節、そんな時期に僕──風見透は、高校2年生の始業式へと向かっていた。

学校に着いてみると、クラスが貼り出されていた。

「えっと、僕は…2年B組か」

僕は、階段を上りながら、新しいクラスの事について考えていた。

「知り合いがいたら良いなぁ」

なんて言っていると、教室に着いた。

中に入ると、僕の親友や、知り合いが数名おり、一先ず安心。席について、本を読もうとすると、誰かに声をかけられた。隣を見ると、学年一の美少女と呼ばれる「桜木凛花」が声をかけてきたようだ。

「隣の席になった桜木凛花です!凛花って読んでね!一年間よろしくね?」

「よろしく。僕は…」

と自分の名前を言おうとすると、

「知ってるよ!風見透君でしょ?透君って読んで良い?」

「うん、構わないよ。こちらこそ一年間よろしく」

その後、僕と彼女はお互いの話で盛り上がった。そして新担任が入ってくると、

「あ、先生来ちゃった。そういえば最後に伝えたいことが…」

「うん?どうしたの?」

「放課後、屋上に来てよ。伝えたい事があるんだ!」

どうして?と聞こうとすると、彼女は前を向いてしまい、僕は理由を聞く事ができなかった。

そして、式が終わり、クラスでの自己紹介も終わったため、僕は屋上へと向かった。

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