第2話

月明かりが眩しい今日は空は蒼く星たちが自分の存在感を示す様に強く輝いている。夜虫の声とフクロウさえずりがちょうど良く聴こえる。目の前にある大きなのベッドは真っ白なシーツが敷かれており、シワがなく豆腐のようだ。そんな飲み込まれそうなベッドにダイブ、少し冷たい。3秒間停止し、大きく息を吸い込む。昼間干していたので太陽の匂いがする。申し訳程度に吹く風がレースのカーテンをほんの少し膨らませた。眠気で熱くなった手足の先端を冷たい風がなぞり気持ち良い。仰向けになり何の懸念もなく眠りたい今日はそんなことを想像しながら寝不足のまま夜勤を頑張りたい。

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