第16話 宝くじ5億円当選
買取に一週間かかるので私は日本に戻って来た。自宅の神棚には
「それぞれのビルと家にお引越しさせてあげたいのだけど、お金がないからなぁ…」
ダンジョンでそれなりに金を稼いだが、金貨を換金するのにも時間が掛かるだろう。どうしたものか、と悩んでいたら
〈我は
信託がキター!!
〈それなら俺もだ。俺は
神様ズは自分の食い扶持は自分で稼いでくれるようだ。
「ありがとうございます。早速行って購入してきますね。」
どのぐらいの金額が当選するか分からないが、購入しよう。
私は財布を持って指定された宝くじ売り場に行った。
結果、宝くじ一等と前後賞が当たって合計5億手に入れることが出来た。早速、私は税金を全額支払って、ビルをマンションへとリフォームすることにした。駐車場はそのままにして、エレベーターセキュリティをつけることにした。
私が住む階まで来られるのは嫌だからね。またオートロック式に変更し、管理人も駐屯させられるように部屋を作る。高層マンションになる予定なので、清掃員は入れない代わりに管理人を三組用意することにした。一応、ファミリー向けに4LDKの部屋を用意してる。それとは別に外注でコンシェルジュと警備員の手配もして貰えるように
部屋は1LDK~4LDKと幅広く間取りを取っている。オフィス街なこともあって人が入るか不安でもあったが、駅近で大型スーパーが近くにあることと、学校が二つ隣の駅にあるので利便性があるらしい。
私は建て替え工事を
マンションへリフォームするのとは別に神職の人材確保をしなければならない。
私はウォーズの世界へ戻っているので留守の間に神様達のお世話をして貰う為だ。だから私はハローワーク、バイトール、タウンワークに求人を出して神主資格を持っている人を雇おうと思った。住み込みの場合は月収18万、通いの場合は月収25万(交通費の支給なし)と記載。マンションが完成するまでは通いになるのでその間は交通費支給はする旨を記載済。
新築高級マンションで家賃不要、Wi-Fi無料となれば住み込みを選ぶ応募者が多かった。保険代などを引かれても手元に15万は残るからね。
それとは別に京都でも募集をかけた。こちらについては交通費支給した上で月給20万か住み込みの20万のどちらかだ。
応募締め切りまでに時間があるので、私はウォーズに戻ることにした。そろそろ一週間になる。買取金額が出た頃だろう。
早速、冒険者ギルドに行くと私を見つけたタオが執務室に引っ張っていった。
「査定金額が出たぞ。ミノタウロスの肉は金貨150枚、ミノタウロスの魔石(大)が金貨200枚、牛王のひづめ×4が金貨90枚、ダルマ鉱石が金貨130枚、角爪が金貨21枚、ワイバーンの皮×3が金貨600枚、
タオの言葉に
「金貨で用意して欲しい。白金貨は使い辛いんだ。」
金貨オンリーです!と告げたら嫌な
「分かった。金貨で用意しよう。ただし分割になるからな。」
分割だけどOK貰えたので良しとしよう。
「それで良いよ。用意出来る金額はいくらになる?」
宝くじが当たったとは言え、金貨を換金して地球での生活を起動に乗せたい。最初は金貨を金の延べ棒に加工して換金する予定だったが、海外で換金した方が買取も高くなるし、多少手数料は取られるが税金が掛からないように裏技を使って資産を増やせる。
「金貨5000枚ずつの分割支払いになるな。ちょっと待て。」
タオは私に受取書と割札を渡してきた。
「今、用意出来る金貨5000枚の受取書にサインしてくれ。それと残りの金貨の支払いに必要な割札だ。残金が記載される仕組みになっているから失くしたら金は支払われないから注意してくれ。」
金貨5000枚と割札を
「それで、だ…賠償金だが返済額を白金貨3枚から1枚にして貰えないだろうか?」
タオの哀願に
「きちんと完済してくれるなら良いけど。踏み倒したら一括返済する契約を交わすのが条件です。」
妥協案を提示する。
「分かった。じゃあ、これにサインしてくれ。」
契約魔法が掛かった契約書を読んで不利が無いか確認した上でサインをした。私がサインした後にタオもサインをして冒険者ギルドと私の間に契約が締結されたようだ。
「そういえば、自宅兼店舗を探しているんだけど、どこか良い物件を紹介してくれる所はないか?」
「店を開くと言ってたな。店が開いたら酒を売ってくれ。日本酒とウイスキーがまた飲みたい。」
あれは美味かったと悦に入るタオに冷たい視線を送る。
「うっ、商業ギルドのギルマスに紹介状を書くからそこで紹介して貰え。」
ささっと紹介状を書いて渡すタオに
「分かった。これお礼だよ。」
秋田産の純米吟醸と世界三大ウイスキーの一つスコッチウイスキーを多めに譲った。
「人気の高い商品なんだ。これを他の奴にも試飲させて紹介して欲しい。」
お客を連れて来いよ♡と意味を込めれば
「分かった。是非とも紹介させて貰おう。飯屋も開かないか?お前が作った飯が忘れられなくて…今の飯が不味くて仕方ないんだ。」
気前良く頷いてくれたが、この世界の飯マズの弊害が出ていたようだ。
「そうだね。お店が軌道に乗ったら食堂を作っても良いかもね。」
失礼するよ、と私は執務室を後にした。
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