第3話 ステータス確認
目を開くとアシュヴィッタ王国の国境に転移していた。遠目に関所が見える。
「先ずはステータス確認かな。ステータスオープン」
---------STATUS---------
名前:ヒヨリ(
種族:魔族
レベル:99
年齢:**歳
体力:7231
魔力:10899
筋力:19011(+20000)
防御:8564(+15000)
知能:7003
速度:12982
運 :93217(+8000)
■職業:
■装備:妖刀村正・アディスモアの忍び装束・アディスモアの忍者靴
■スキル:料理MAX・裁縫MAX・鍛冶MAX・隠密MAX・隠蔽MAX・索敵MAX・
■ギフト:なし
■称 号:なし
■加護:ユーノー・
Lウォーズ L日本
■ボーナスポイント:2169000pt
■金貨:白金貨21569枚・金貨74399枚・銀化998199枚・銅貨98127枚・青銅貨12346枚
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結構壮観だなと思った。
ゲームしている時は装備品や修練する道具が必要になるためお金が足りてなかった為にクエストや貿易をこなしていた。レベルが上限になればスキルレベルを上げてお金を稼ぐようになったのでお金がそれなりに貯まっている。
ウォーズで定められている上限レベルは99である。スキルレベルは99でレベルMXAになる。ユーノーに授けてもらったスキルは∞になっているがMAXとどう違うのだろうか?使用するのに支障がないと言っていたので問題にはしないが少し気になる。
ソロでプレイしていたし、ギルドにも所属していなかったからこれからはギルドに所属した方が良いだろうか?
「先ずはアシュヴィッタ王国で拠点を確保しないと駄目だよね。ゲームと違う所があるかもしれないし、どうしたものかな。」
私は関所に向かって歩き出した。
関所で銀貨7枚を支払って入国し、宿を探す。私の毛色が珍しいのかチラチラと視線を感じるが嫌な視線ではなかった。魔族を差別する国はあるかもしれないが、ここではそのようなことがないみたいで安心だ。
「お、ここが宿か。」
宿の扉を開けると元気な声が聞こえた。
「いらっしゃいませ!ようこそ、駒鳥亭へ!」
12歳ぐらいの女の子が出迎えてくれた。
「一週間個室で泊まりたいのだけど。」
「一泊銀貨7枚で一週間なので金貨4枚と銀貨9枚になります。食事付きだと金貨7枚になります。」
少女に素泊まりの旨を伝えてお金を渡して鍵を受け取る。
「階段上がって一番右奥になります。ご飯が食べたくなったら別料金ですけど食堂ありますから!」
少女の言葉に頷いて私は割り当てられた部屋に訪れた。
部屋は4畳ぐらいのスペースにベットと机が置かれている。値段の割に狭いなと思った。
私は部屋の鍵をかけて空間支配のスキルを発動させる。自室を思い浮かべ転移と唱えると一瞬の浮遊感の後に私は自宅の自室に転移していた。
「本当に帰って来た。」
私は部屋にあった姿見鏡で自分の恰好を見る。本当に忍び装束である。
「コスプレ感が半端ないな。職場には退職すると伝えないといけないし、着替えるか。」
服を着替えて、私は会社に向かうことにした。勿論、退職手続きをするからだ。一カ月前に申告しなくてはいけないのだがウォーズの世界の住人になってしまった為、即日退職しなければならない。ユーノーは数日の間隔で行き来が出来ると言ってはいたが、具体的な滞在日数を教えて貰ってない。また超過した場合はどうなるのかも聞いてないためいきなりウォーズの世界へ帰還してしまった場合、会社勤めをしていたら無断欠勤となり迷惑が掛かる。
会社に行って退職の意思を伝えて明日から有休消化に入る。ちなみに本日は早引きをしている。2年分の有休が丸々残っていたので40日の有休となった。かなり文句を言われたが、仕方ないことだ。
種族も人から魔族になったので寿命はかなり延びた。外見年齢も変わらないだろうから地球で過ごす時はいつか金を積んで戸籍を買わなければならない日がくるかもしれない。お金は地球とウォーズのどちらも貯める必要があるだろう。
家に帰るのもなんだかなと思って私は買い物に出かける事にした。試したいこともあるし。
デパートでは私のお気に入りの洋服ブランド店へ足を運ぶ。
あちらに着て行けそうな普段着を何着か見繕う。戦闘するなら私の装備でも十分だが、あれは目立ってしまうのだ。私にも鍛冶スキルと服飾スキルがあるが、現実できちんと装備を作れるか疑問なのだ。試してみるが、失敗する可能性もある。だから普段着を買っておくことにした。
「すみません、何パターンかの服をコーディネイトしてくれませんか?5~6着で全身コーディネイトでお願いします。」
店員に告げると
「分かりました。少々お待ちください。」
パタパタと店内を回り服を見繕い始めた。
10分ほど経過した頃に
「お待たせしました。此方を用意しました。」
店員が服を持参した。一着目はシックなワンピース、二着目はバイカラーリブスウェットとデニムオーバーサイズジャケット、三着目はチェック柄の薄手のセーターにパンツ、四着目はブラウスとマーメイドスカート、五着目はショールケープブラウスとフレアスカートを用意された。
「そうね、一着目と三着目、五着目を買うわ。」
ウォーズの世界でもそれほど奇抜に見えないだろう服を選んだ。お会計を済ませて近くのトイレに入る。
荷物を
次は金貨の換金である。解析鑑定で金貨の金の含有率は93%だった。何回も金貨を古銭買取専門店で買い取りしてたら怪しまれると思うので、スキルの錬金で金の延べ棒にして換金した方が良いだろう。
先ずは金貨を1000枚どのぐらい交換してどれぐらいの価値になるか確認しようと思う。
古銭買取専門店にて金貨を買い取りして貰う。結果約2千万円になった。これでウォーズでの生活基盤を整える資金が手に入ったのだった。
因みに金貨1枚がこっちでは2万円になるのだ。ウォーズの硬貨は青銅貨1枚が10円、銅貨1枚が100円、銀貨1枚が千円、金貨1枚が1万円、白金貨1枚が一千万円である。
物価は変わらないようなので、地球で換金した方がお金になるのだ。地球での生活を捨てるつもりはないので、お金は定期的に換金しようと思った。
こうして私は用事を済ませて家に戻ったのであった。
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