第3話 見学に行ってきた。
前回書いたように、A型作業所の見学に行って、色んな説明をしてもらった。正直かなり緊張していて、酒の一本か二本飲もうかなと思ってしまったが、全く飲まずに臨んだ。酒の匂いが相手に伝わってしまったら終わりだからだ。
明日はハローワークに行って、A型作業所の紹介状を貰い、そして面接をして体験をして、A型に就職するという流れになる。
正直言って投げ出したいのだが、ここで投げたら終わりだ。これまでの俺から何も変われない。俺はそろそろ本気で自分の人生と向き合わないといけない。26歳、もうここで本気を出す。
誰も俺のことなんて気にしてない。だから俺も何も気にしなくていい。他人を恐れる必要はない。そう自分に何度も言い聞かせて、俺は前に進みたい。
やっと俺は一歩、前に進めそうな気がしている。今日は疲れた。明日、頑張る。
◆
母親と綺麗な花畑を見に行った。黄色い菜の花が綺麗だった。
このあと近況ノートに貼ろうと思う。
今日は特に書くことがない。
俺は今、酒を飲んでいる。
世界中の誰もが病んでいるわけではないが、今日も誰かは戦おうとしている。みんな生きている。
臆病な自分をぶっ壊せ。
体調が良くなったタイミングを見計らい、ただ前に進め。俺はA型作業所で働くぞ。
俺は自殺なんてしない。だからあなたも自殺なんてするな、とは言えない。
だが俺が生きてるんだからあなたも生きてください。お願いします。死なないでください。わかってください。
あなたが死んだら俺は悲しい。なんのために生きていいのか分からなくなる。
続く
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