第4話 2023年4月18日

 昨日と今日の区別がつかないのは先に述べた通りだが、そうなると時間の流れの感覚がおかしくなるということもわかった。

 元々、不眠症というだけで睡眠剤でももらおうと精神科に行ったら余計なことに鬱病の診断がサービスで付いてきたから、こうやって休職している。自分で思うに、精神の調子は昔からあまり変わっていない。だからあらためて病気になったというより、生まれついての鬱病のようなものだったのだろう。

 昼間、ぼうっと家にいると外がうるさいなと思う。選挙の時期らしく、馬鹿が選挙カーから喚いている。俺は主権者らしいが、そんなものになりたいと思ったこともないから、迷惑なだけだ。そういうことってよくあることだ。俺は生まれたとい思ったことなどはないが、生まれてしまった。そして死にたくないので何となく今日まで生きている。みんなそんなものだろう、と思っていたがひょっとしたら違うのかもしれない。生きて成し遂げたいことがある人も多いようだ。

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