第30話

小倉智昭氏の著書「飼ってはいけない!」という本をご存知でしょうか?

この「飼ってはいけない!」という本は小倉智昭氏の飼っていらっしゃったジャックラッセルテリアの愛犬についてのエッセイです。

その中にジャックラッセルテリアを飼うにあたって、YESか NOで答えていきジャックを飼う素質があるかのテストがあるのですが…何故かどちらを選んでも全部の結論はジャックを飼ってはいけないという判断になっています。ある答えようによってはお犬様自体を飼う素質が無いと判断されます。

なかなか変わったテストですが、結果はシビアですよ…。それからジャックラッセルテリアを飼うというのは難しいという事ですね。

ジャックラッセルテリアは見た目で騙されます!見た目は本当に可愛いですが中身は暴れん坊です。ハッキリ言って飼うのは本当に難しいですよ。飼うのが簡単なお犬様や猫殿などはいませんが、お犬様を飼うにあたり初心者の方にジャックラッセルテリアを飼うのはとても難しいのではないでしょうか…。

だからなのか飼育放棄される犬種No.1なのです。

私達家族もお犬様を飼っていた経験があるからと思ってジャックラッセルテリアを飼っていますが、今までの経験なんて何の役にも立ちません。

こんな子初めて…。それがりんです。

りんは我が道を行く子なので我が強いです。嫌なものは嫌!とハッキリしています。その代わりこれが好き!となるととことん大好きです。

りんはそういう子です…。

我が家には多々問題のある人間がいますが、りんもなかなかの曲者ですよ。

何せ散歩は母と私以外とは行きません。父はりんを溺愛していますが、りんは父を自分より下に見てます。飼い主である姉には懐いていません。姉の姿を見たら全力で逃げます。なんか姉が不憫でなりません。正直言ってりんの1番は誰なのかさっぱり分からないんです。そもそもりんは自分を何だと思っているのか…。我が家の周りには野良猫が多いので、りんが我が家に来た時から家の外は野良猫だらけでした。なので猫殿と思っていた時期もあったようです。すみれさんやソラの時は近所にもちらほらお犬様を飼っていらっしゃるお宅がありましたが、今では1〜2軒しかお犬様を飼っていらっしゃるお宅はありません。なのでりんはお犬様同士の挨拶がなかなか出来ないのです。お犬様にはお犬様同士の挨拶やコミュニケーションがありますが、りんはそれらをあまり知りません。近所の野良猫の方はりんを犬だと思ってないので全く警戒しませんね。

そう思うとなかなかりんも不憫な子ではあります。

すみれさんとソラはいつも2人で居たのでお互いにお犬様同士の挨拶がありましたが、りんは一人っ子です。性格も一人っ子そのものですね。

基本的には私達家族にしか懐かないのはすみれさんもソラも一緒なのですが、りんは極端に家族にしか懐いていません。他の人達を怖がります。

すみれさんの場合は他の人達に全く興味が無かったという感じでしたが…。

ソラはすみれさんから全部教えてもらったので、すみれさんの真似ばかりしていました。

りんは教えてくれる仲間がいないのです。だからなのでしょう。お犬様同士のコミュニケーションが下手ですね。というか分からない、知らないのです。

そして思うのですがお犬様の肉球の匂いはお犬様それぞれですよ。すみれさんは日向の匂いがします。ソラは草の匂いがします。りんはポップコーンのような香ばしい匂いがします。私はりんの香ばしい肉球で今癒されています

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