夢から醒めても

松井みのり

夢から醒めても


 夢から醒めても……


 「 おはよう 」  って気持ちわるい

 誰のために言っているの?



 やさしいことばに触れていても

 切り傷は痛みつづけてる



 無責任な現実はわたしを置いてきぼりにした

 天使になるしか手段はなかったの




 いちばん気持ちわるい言葉は

 「 本当の自分を愛して 」

 反吐がでる



 約束して



 わたしは嘘をつかないから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢から醒めても 松井みのり @mnr_matsui

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説