第38話 詭弁
「ロジャー、お前が組織を独占したいのは、分かるが、それは無理だと思うぞ」
「何ですと、何を根拠に…」
「俺とアザレアについてる構成員は、遺書、一枚で、なびくとは思えないし、お前がそれでトップになったとして、アザレア派、俺を担ぎあげてる連中は、お前には付いて行かないぜ」
「まさか、そんなはずは…」
「元々、反社なんだ、お前が遺書一枚で、ボスを襲名しても、全員が付いてくるとは、思えないがな、生前に先代直々に、構成員に伝えてるなら、話は別だがな」
「ぐぬぬ、言わせておけば…」
「事実だろ、派閥では、お前とアザレアで拮抗してるんだ、そう思惑通りにはいかないさ」
ロジャー・セラノは、例の遺書を机に置き去っていた。
「流石、お兄様ですわ、あのロジャーを言いくるめるなんて」
「褒めてるのか? だが、俺は組織解体が、狙いなんだ、これは、その為の布石だ、それを忘れるな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます