破門とライバル
第18話 ダニエル・J・コーベット
また、ユースティティアか…。
俺はフレイタス警察署に勤務し、ボクサーも兼業を生業としてるのだが、このデーモスクラトスにおいて絶大な影響力を持っている。
そのことに、よく思わないことが、また起きた。
例のボクサー、ダマトジムのスカーフェイスの所のマネージャーが射殺された件だ。
この事件の下手人はユースティティア側なのは、明らかであるのに、上層部から捜査の打ち切りが告げられたのだ。
何でも政治的圧力がかけられたとか…この国
は、民主主義にも関わらず民衆が選んだ政権が、反社会的勢力に手を貸すなど、何の為の警察だと半ば、自嘲してしまう。
あのダマトジムの面々にも、同情する。
何とか、ユースティティアの連中を検挙出来ないものか…。
捜査室の扉がノックされたので、入ってもいいと合図する。
「ダニエル警部、失礼します」
「ああ、なんだ」
「例のユースティティアなんですが…張り込み調査してた、密偵からの報告でこれを見てください」
写真を見せてもらうと、そこにはユースティティアの幹部マイク・ジョーンズとスカーフェイスが写ってるではないか!?
どういうことだ…。
「警部これは…」
「ああ…ダマトジムのスカーフェイスだな、何か脅されて連中といるのか、それとも…」
「それとも? 」
「自分から何かしらの理由で接触したのかも知れん、推測だがな」
「はあ…」
「この事は私の胸にしまう、暫く、泳がせておくんだ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます