いけいけ勇者様7

最上司叉

第1話

俺は盗人だった。


ある事情で今はやってない。


そんな俺は猫を連れて散歩にきていた。


川辺を歩き丘に登りもうそろそろ帰ろうかと街中を歩いてる時だった。


「どろぼう!!!」


誰かの叫び声が聞こえた。


どろぼうらしき人が俺の方へ走ってきている。


「どけどけ!!!」


俺は猫を降ろすとどろぼうに向かい構えた。


勝負は一瞬。


どろぼうが宙を舞い道に倒れた。


俺はそのままどろぼうを取り押さえる。


女の人が走ってきた。


「ありがとうございます」


息を切らしながらお礼を言われた。


俺は警備兵を連れてきて欲しいと頼んだ。


「分かりました」


女はそう言ってまた走り出した。


警備兵を連れて女が戻ってきた。


俺は警備兵にどろぼうを引き渡し猫を連れて帰ろうとした。


「待ってください、なにかお礼を」


「気持ちだけでいい」


俺はそう言って帰った。


次の日王様の使いがきた。


皆驚いている。


俺は魔王に猫を渡し王様のところへ向った。


謁見の間。


「世を騒がせていたどろぼうを捕まえた褒美を取らせる」


王様は言った。


「何もいらない」


俺はそう言って帰った。


魔法使いが家の前で俺を待っていた。


「褒美は何貰ったの!!」


と問い詰めてくる。


「何も貰ってない」


俺はそう答えた。


「馬鹿じゃないの!!」


魔法使いは怒っている。


「今からでも遅くないから貰ってこい!!」


魔法使いは怒っている。


「俺は何もいらない」


そう答えた。


「なに良い人みたいなこと言ってるの!!」


ととどめを刺された

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