第7話 屯所にて

レダの発案通り、彼女とマリウスはお揃いで「落とし物です♪」


〜ならず者達が収監されている屯所に訪れて事情を話した



「フンフン、レダ亭を襲った連中も奴らですか?

しかもあなたに暴行を働こうと〜!

ムムムッ

許しがたい、万死に当たる凶行を働いたと!」


「許せませんねっっっ!!」

「本当ですっ!」

「今すぐにでも王都に送りつけて刑罰を」


このお役人達については、マリウスにはわざわざ素性を語らなかったが


レダ亭の中に併設されているお食事処〜

安い☆早い♡新鮮で美味い♪で、宿泊者以外も利用出来るようになっているレストラン常連客だ


男性の心を真に攻略するにはギュッと胃袋を掴むという、正攻法とはまた違う裏技がある


レストランを堂々フリーダムに利用出来ると、システムを新規に考案したのは実はレダで


以来周辺ご近所さんにビラ撒き&ご挨拶回りに奮闘、積極的にレダ亭の良さを周囲にアピールし続けた



レダ亭は今現在休業中と言うことで「ぐぬぬぬやむなし!」


仕方なくーーーー

お役人の彼等は少し御高めの、しかも余り美味しくないレダ亭よりも居心地含めあらゆる点で数段落ちる店舗での昼食を渋々食べる羽目になってしまった


で財布の紐をガッチリ握る奥様から渡されるランチ代が減りまくる……


〜ウフフな内緒のへそくりが出来ず絶賛文句タレタレ状態!!




そんな沸騰寸前の心理状態であるので、男達のテンションも一気にボルテージが上がり怒りマックスだ


忌々しき原因を作った男達に対しおのずとキツい裁定が下るのは致し方なし



「取りあえず、彼等にこのお財布が間違いなくあの男達の物だと確認を

〜ぁあ大丈夫です

隠し部屋『のぞき穴』から彼等を見る事で、決して不快な思いもしません

逆恨み、身の安全にかけてはご安心下さい」


「ええ、感謝致しますわ♡」


レダはニッコリと天使の微笑みをリーダー格の官吏に向けた








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る