Velvet Hammer
「ご結婚おめでとうございます」
また目の前で見知らぬ二人が結ばれた。
さて、いつまでこのふたりは続くのだろうか。
桜が咲き始めた四月。俺は特にやりたいことがなく、昔からばあちゃんの家の雰囲気が好きだった。そして実家があまり好きではなかった。という理由で選んだこの町役場に勤めて13年目となった。そしてこの住民課に配属されてからは3年目たぶん来年か、再来年には異動だろう。
毎日窓口の対応、電話の相談や住民登録などを繰り返しお昼になったら同僚と少し外に出てお昼を食べに行く。基本的には少し歩いたところにある定食屋だ。俺はそこでいつも通りしょうが焼き定食を頼み、同僚の戸田はとろろ汁と天ぷらの定食を頼んだ。こいつとは同期で同じ時期に市民課に配属された。頼んだものが届くまで俺たちは水をのみながら世間話をする。
「いやー最近やっぱ忙しいな。」
「まぁ4月だもんな、転勤とか色々あるし。」
「でもこれ乗りきればあとは楽だもんな。」
そう俺が勤める住民課は戸籍の届け出を受け取るのが主な仕事のため、住所変更の届けが多くなるこの時期は忙しくなる。そして引っ越してくる人が多くなるため問い合わせも増える。だから市民課にとって4月はいわゆる繁忙期でこの時期は普段ない残業も多くなる。
「まぁな、でも10.11月も少し忙しくなるよな。」
俺にとって4月よりも嫌いなのはこの時期だ。なぜなら
「あぁ結婚でな、てかお前って恋人とかまだいないの?」
と結婚している戸田に煽られる。
「いねぇよ。」
「悲しい人生だな。」
「俺は本気で愛してくれてなおかつ愛せる人としか結婚したくないの。」
「うわ、でた髙地の激重発言。」
そう、俺は毎日窓口に立つわりには偽りの愛にしか染まっていないであろうふたりに笑顔で「おめでとうございます。」なんて言うのが気持ち悪く感じる。だが仕事なのでそんなことは言ってられないのが現実だ。
「そういえばさ、髙地の言うさ本気で愛してくれる人ってなんなの?」
戸田はさっきまでスマホをいじりながら話していたのに急に俺の方をみて聞いてきた。俺はそのといに対して
「俺のために死んでくれる人。」
と答えた。
「やっぱり重いな、前の彼女もそれで振られたんだっけ?」
「うん、重すぎるって振られた。耐えられないって。」
俺にとってはこれは普通だと思っていた。だけどまわりは重いという。愛する人に「死んで」と言われたら俺は普通に死ぬ。この人のために自分は生まれてきたんだ。そんな人と結婚するべきだろうと思う。だが世間的には違うらしい。会ってすぐにいいなと思ったから、経済的にいいと思ったから、子供がほしいから。大体そこらへんの理由で人は結婚する。
「そんなんじゃ一生結婚できねぇぞ。」
「別に遠慮して結婚するぐらいならひとりがいい。」
そう話している間に「お待たせしましたー」
といういつもの店員の明るい声と共に頼んでいたものがきた。俺達は「いただきます」と言い各々が頼んだものを食べながら仕事の愚痴を言い合ったりや戸田の惚気話を聞いていた。
そして職場へ戻る途中急に
「あ、そういえば俺子供できたわ。」
「は?まじ?おめでとう!」
「ありがとう。」
そう言って戸田は笑っていた。俺は急な同僚の報告に驚きが隠せなかったがなぜかこの報告は素直におめでとうと言えた。きっとそれはこいつのところはしっかり愛があるんだと話を聞いていて分かるから。だけど俺はこいつみたいに普通に人を愛すことはきっとというか絶対できない。それは昔のことが関係しているのだろうけど。位置情報の共有なんて、当たり前。嫉妬もするし、独占欲だってある。俺がいない場所で酒なんて飲んでほしくないし、俺以外の男と喋ってほしくない。これ以外にもたぶん俺の恋人になった人は色々縛ってしまう。人間なんていつ裏切るか分からない。裏切られたくない。だから色々縛る。それでめんどくさいと言われる。そして振られる。俺がどんなに愛しても相手は愛してくれない。受け止めてくれない。だからこそそんな俺を受け止め、愛してくれる人がいい。なんならその人と一緒に死んでいきたい。そんなことを同じように思ってくれる人に出会いたい。だけど現実はそんな人なんていない。事実、俺が生きているこの約26年間の間にそんな人はみたことない。
とりあえず戻るとまた窓口対応などを繰り返す。そして17時にやっと町役場は閉庁するが、繁忙期である今はまだ仕事が残っている。その仕事に追われている時急に課長が「今日いつものとこで歓迎会やるからこれるやつ来いよ。」と言われた。これは行くしかないな、と思い仕事を進める。正直あぁいう場は嫌いだ。ガチャガチャしているし、飲まされるし。でも行かなければこの後の1年がきつい。嫁も子供もいない俺にとっては断る理由などないので尚更だ。
「あの、先輩。いつものとこって?」
「あぁ、そっか里中初めてか。」
「はい、なので分からなくて。」
「じゃあ俺と一緒に行くか。」
「本当ですか?じゃあお言葉に甘えてお願いします。」
「はいはい、とにかく仕事進めろ。終わんねぇぞー」
「はーい」
そう言って里中は自分のデスクに体を向けた。
俺にもついに後輩というものができた。里中は俺の13個下で今年この町役場に入ってきた。そして仕事がもう少しで終わるというところで後ろから
「髙地おわった?」
と聞きなれた声がした。
「うん、もう少し」
「じゃあ行こ。」
「あ、」
申し訳ないが完璧こいつのことを忘れていた。
「え、戸田さん僕も一緒に行ってもいいですか!?」
「あぁ、いいよ。」
明らかに人見知りがでている戸田を目の前に嬉しそうな里中。
「よし、終わった。里中は?」
「僕も終わりました。」
「じゃあー行くかー」
といいながら体を伸ばし机の上を片付ける。
そして市役所をでる。人見知りな戸田のせいで俺は謎にふたりに挟まれた。
「てか、戸田お前飲み会行っても大丈夫なのかよ。」
「え、戸田さん何かあるんですか?」
「ちょっと髙地。」
「こいつんとこいま嫁さん妊娠してんだよ。」
「え、本当に来てもよかったんですかそれ?」
「一応連絡いれたらいいよだってさ、だけど二次会は行かないし9時には抜けるよ。」
「さすがだな。」
たぶん戸田のところがうまくいってんのはこういうところなんだろうな。しっかり限度があるって言うかお互いのテリトリーがしっかりしているって言うかなんと言うか。
とりあえずフレンドリーな里中と人見知り全開の戸田とちょっとずつ話ながら目的地へ向かう。俺達が向かった場所はというと歩いて10分ほどにある駅前の居酒屋。俺の勤めている住民課の歓迎会やら飲み会は基本ここで行われる。理由は知らない。店に入ると店員の「いらっしゃいませ」という声と賑やか(悪く言えばうるさい)音が一気に耳に入ってくる。俺達はすぐさま奥の方へと進み
「お疲れ様です。」
と声をかける。もうほとんどの人が集まっていた。そこで俺達はあまりこういう賑やかな場所が好きではないので開いている端の席に行く。そして「飲みもの何にします?」と3股をかけていると噂の女に聞かれ俺は「あぁ、じゃあハイボール」と答えた。女は戸田や他の人の分も聞き、店員を呼びイケメンの兄ちゃんに早速媚を売っていた。
頼んでいた飲み物が来て俺達は取り敢えず飲みながら「もう慣れたか?」とか「奥さんとはどうだ?」とか「ぶっちゃけ結婚はどうなのか?」と話していた。そして結婚の話になったときにでてくるこの話題。「そう言えば髙地さんって彼女さんとかいないんですか?」たぶん、里中にとって悪気はない。それはいいとしても「こいつ重すぎて毎回振られてんの。」こんなことを後輩に言う戸田も戸田だ。「本気で愛されていないなら1人の方がいいわ。」と俺が言うと「なんか悲しいですね、まぁ分からなくもないですけど。」そうすこし笑いながら里中は自分が頼んだビールをひとくち飲んだ。そして「でも重すぎて振られるなんてことあるんですね。」と言った。
「え?」
俺がそう言うと里中は「いや、俺の回りは愛してくれてるか分からないって言われて振られてることが多いので。」と言う里中に戸田が、
「おまえ、考えてみろ?門限は日付が変わるまで男との会話は極力禁止、位置情報は常に共有あと携帯には盗聴のアプリをいれるとかだぞ?」それを聞いて俺のとなりにいる里中は口をぽかんとあけて唖然としていた。
これはもう戸田の悪酔いが回り始めていたので取り敢えず俺は水を飲まさなければと思い「あぁもぉ分かったからとりあえず水飲め、」俺はそう言って水の入ったコップを戸田に渡した。すると戸田は静かに水をのみ始めた。あの女に「戸田さんもハイボールでいいですよね?」と言われてしまい戸田は酒が飲めない癖に「はい」と答えてしまったことがきっと原因だ。そしてやっと全員が揃い、飲み物も食べ物も揃ったところでやっと挨拶が始まった。俺達の町自体がそこまで大きくないので俺達住民課は毎回全員が挨拶をすることになっている。これは完璧に歴順で、俺と戸田はまぁまぁいるので序盤からで課長の次だった。
「えー髙地誠です。住民課は3年目、町役場勤務は13年目です。よろしくお願いします。」
とごくごく普通の挨拶をして戸田へバトンタッチした。一方少し酔いが回っている戸田も人見知りで警戒心が強いせいか「えっと、戸田高史です。あとは髙地と一緒です。よろしくお願いします。」といういかにも警戒心強そうに素っ気なく言い終わった。そこからもどんどんと自己紹介は続き新人の番。里中はこんなかで一番新人だからとりを勤めることになった。
「えー里中笑太です。この中では一番の新人ですが背一杯頑張ってまいりますのでよろしくお願いします。」と元気よく言った。そのあとは俺は戸田と飲みながらいつも通り話していた。一方里中はというと先輩達に呼ばれいろんなとこに酒を持ちながら回っている。夜がふけまもなく21時になろうとしていた。かれこれもう二時間ほどいたので別のところに移ろうということになった。店をでたときにらもう、戸田は酔いに酔いまくっているので俺はそれをいいことに「戸田送るんで俺も抜けます。」というまぁまぁな嘘をついて帰ることにした。とりあえず酔いまくった戸田の携帯から奥さんに連絡をいれ、戸田をタクシーにのせ、運転手に行き先を伝え5000円を渡し「釣りはこいつあげてください」と言って見送った。もちろん後でちゃんと請求はする。タクシーを見送ったあとなんか素直に帰る気にはなれなかった。だから少し駅周辺をうろうろすることにした。1人スーツ姿でで鞄を手に持ち下を向きながら歩いていると、
「ねぇ、ゆずちゃんーもうちょっと飲もうよ。ねー?おねがーい。」
「えーだってもう夜遅いじゃないですか。」
「お願い。」
「だめです。また明日。」
そんな道路越しから聞こえてくる男女のやり取りをじっとみてしまった。男の方はスーツを着ていて、まぁまぁな年齢がいってそうだった。女の方は男よりも年下に見えるがどこか凛としていて女性らしいグレーのスーツを着ていた。俺はこの時何故だか分からないが、この女をみた瞬間俺の愛で溺れさせたい。俺の愛でぐちゃぐちゃにしたい。この人に愛されたい。この人からの愛がほしい。この人と一緒に死んでいきたい。そう思った。だけど残念ながら彼女は目の前の男と少なからず関係があるのだろうというのを見せつけられた。俺は何故か人生最大の失恋をした気分になった。俺はそんな気持ちをなくしたくてすぐそばにあったバーへと入っていった。
入ると店内は薄暗く、静かでいかにも普通のバーだった。そこに人影はなく俺にとって落ち着くには十分だった。マスターらしき男の人に「空いているお席にどうぞ。」と言われたので俺は空いていたカウンター席の端に行き座った。そしてマスターらしき男の人から「なにになさいますか?」と聞かれた。正直ふらっと入ったものだから何があるか分からないのでとりあえず定番であろうジントニックを頼んだ。
少しして「どうぞジントニックです。」と渡された。俺は小さく「ありがとうございます」と言ってひとくち飲んだ。
頭のなかにずっとあの彼女の姿が浮かんだ。初めてだった。今までは関わっていく上でこの人なら俺を受け止めてくれるかもしれない。そう思って今まで付き合ってきた。好きになっていた。だけど今回は完璧に違った。一目見ただけでこの人を愛したい。この人に愛されたい。そう思った。だけど彼女が俺のことを本気で愛してくれるわけはない。まず赤の他人だ。
そんな悲しみに暮れながら俺は水滴がついているしたに落ちているグラスを見つめていた。
カランコロン
ドアのかねがなり誰かがこの店に入ってきたことを知らせた。
「シャンディーガフ」
そうさっき外で聞いた声がした。声がした方に目をやるとさっきの女がいた。女は俺の席から2つ空けたところに座った。
「どうぞシャンディーガフです。またですか。」
「まぁね。」
彼女はそう言ってもらったグラスに口をつけた。
「何回もおんなじもん頼んでいるんだからそろそろ意味調べろよ。って思うんだけどね。」
「そうですね。今回は手強いですね。」
「そうなの。もう半年?ぐらい経つっていうのに今日なんて道路越えるとこまで行ったからね?」
「それはお疲れ様です。」
そんなバーのマスターと彼女のやり取りに俺は目が離せなくなっていった。
「この後はどうするおつもりなんですか?」
「うーん、今回部長だからな、逆らったらおわるんだよな。」
そう言って彼女は頼んだのみものをひとくち飲んだ。
「でも、迫られてるんでしょ?」
「そう。今日もホテル行こ?って」
「あーそれで向かいの道路まで、」
「そうそう。ここ1ヶ月くらいずっとそうなの。」そして悲しそうな目をして
「本気で愛す気何てないくせに、」
そう呟いた。
「でもないかどうかは分からないじゃないですか。」
そうマスターが言うと彼女はすこし笑いながら
「世の中ね。本気で愛してくれる人なんていないのよ。実際部長は新人のかわいこちゃんにも言い寄ってんだから。それで相手してくれている子と体の関係か、それ以上の関係を持っているんだから。」
「だったら俺が愛してあげましょうか。」
しまった。俺は気づいたらしたの名前しか知らない彼女にそう言っていた。
彼女は俺の方を見てグラスを持ち俺のとなりの席へと来た。
「なにお兄さんナンパ?」
あながち間違ってはいない。でもナンパなんて初めてした。
「はい。」
そうおとなしく彼女の顔をみて言うと
「私そういう人嫌い。どうせ体でしょ。」
どうやら悪い方にとられてしまったようだ。
「違います。さっき外で貴方をみた瞬間にこの人を愛したい。って思ったんです。」
そういうと彼女は黙った。普通に恐怖でしかないこの発言。バーで酒を飲んでいたら見知らぬ男から声をかけられるなんて怪しい以外の何者でもない。その上にこの発言。俺はまずいことをしたなと思い、目の前のジントニックを一口飲んだ。すると急に
「本当に?」
と彼女は俺の顔を覗き込んで聞いてきた。
「本当です。」
俺がそうまっすぐ答えると彼女は
「じゃあ少しお話しよー」
そう言ってグラスをあげた。
俺も慌ててグラスを持ちグラスどおしをぶつけるのではなく彼女と一緒に上に上げた。
そしてお互いが持っているお酒をひとくち飲んだ。
「お兄さんってお酒強い?」
「強い方なんじゃないかな。」
「お兄さんって今まで彼女いたことあるの?」
「ありますけどいっつも振られます。」
「こうやってすぐ他の女に手を出すから?」
「違います。なんなら逆です。重すぎるっていっつも振られるんです。」
「うわ、いっしょだ。」
彼女はそう笑い、ひとくちお酒を飲んだ。初めて話したがどこか心地よかった。だけどどこか緊張感がある会話だった。
そういえば俺はこの人の名前を知らないなと思い
「そう言えば名前何なんですか?」
と聞いた。すると彼女は
「ゆきみやゆず、お兄さんは?」そう言った。
「髙地誠。」俺はそういうと彼女は「へー」と言った。その後俺らの間には沈黙がながれた。俺単純に名前の漢字が無性に知りたくなりマスターに「すいません。紙とペンありますか?」と聞いた。すると「かしこまりました」と言ってマスターは紙とペンを取り出して机の上においた。
「名前、どうやって書くの?」そう聞くと彼女はペンを持ち『行京 結弦』と書いた。そして
「でもこの名前は姓名診断やると大凶なんですね」と彼女はペンを置いて酒を口に入れ笑った。続けて「髙地さんは?」と聞かれたので彼女の方に置かれていたペンを手に取り彼女が書いた文字の下に
『髙地 誠』と書いた。そうすると彼女はスマホを取り出しカシャッと音を鳴らし画面に納めた。そして、
「じゃあ、そろそろ行くわ。」
と彼女はいい残っていたお酒を一気に口のなかにいれ「マスターチェックで」と言って鞄を持った。
「え、もう行くの?」
「うん。明日も早いし、」
「じゃあ連絡先でも」
「また今度会えたらね」
そう言ってレジの方に行った。彼女は何かマスターにいって店を去っていった。俺は、彼女の後ろ姿をみることしかできなかった。「また今度会えたら」なんてどうすればいいんだよ。そう思っているとマスターは何かを作り始めた。
そして、俺は飲み終わったグラスを静かにボーッと眺めていると、「どうぞ。ベルベットハンマーです。」とミルクティーのような色をした酒をマスターから差し出された。
「え、頼んでないんですけど。」
「ゆずさんからです。」
俺は「あ、」とだけ声を漏らしありがたくいただくことにした。飲んでみると甘味がありその後だんだんと体が熱くなってきた。彼女は俺のことを泥酔させたかったのだろうか。幸いにもそこまでお酒には弱くないので飲めなくはない。俺はこれ一体何%だ?と思い失礼な行為となるが携帯の画面を開きさっき聞いた『ベルベッドハンマー』と調べた。
するとアルコール度数は約23度。そりゃあ体が熱くなるわけだ。と思い画面を閉じようとした時に下に『カクテル言葉』という文字があった。俺はその言葉をみてマスターに「彼女はいつも来るんですか?」と聞いた。
すると「基本的に来るのは水曜日と金曜日ですね。」と言われた。俺はその言葉で来週の水曜日このバーに来ることを心に決めた。
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