GHOST RIDER.core

第0話 超常生物『GHOST』、及び対GHOST特殊部隊『AGEF』の社会一般的な理解

今から数年前、突然化け物が現れた。高い身体能力と特殊な能力を持ち、人間を捕食する超常生物。怪人が現れる時に発される青い光が幽霊のように見えることから、人々はそれらを『GHOST』と呼んだ。現状は日本でしか活動を確認されていない存在であるが、既に両手で数えられられないほど事件が発生し、甚大な被害を受けている。

それを受けて、日本政府は、対GHOSTを目的とした特殊部隊を編成した。

対ゴースト殲滅部隊『AGEF(Anti Ghost Extermination Force)』である。

彼らはGHOST駆除を目的とした専門組織であり、現状GHOSTへの対処はこの組織が一手に引き受けている。

人間より遥かに高い身体能力を持ち、通常兵器の効かないGHOSTに対してAGEFは特殊な装備を開発した。

『CNRブレスレット』である。

この装置を使えば、どんな人間でもGHOSTと同等の身体能力を得られるというだ。その仕組みや原理などは一般人に対しては一切の情報を秘匿されている。

これが今日の日本の状況。GHOSTにこれまでの平和を脅かされ、AGEFによってもたらされる一時的な平和に身を寄せる日々がこの数年間の国民の常識であった。

しかしそれでも意外と社会というのは回るもので、現に西堂らは普通に大学に通えている。

とにかく、この物語はそんな世界の話だということだ。