10年前に魔王を討伐した報酬でFIREしました~異世界で早期引退した俺が未だに最強らしいけど、そんなことは心底どうでもいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!~

くちなし 駄々

1章 英雄は再び旅に出るうううううううううううううううう

第1話 エピローグ?? そんなものはいらねええええええ

 ――さて、諸君。俺は異世界にいる。


 と、いうことはこの物語が異世界ファンタジーであることは、世に溢れる様々な異世界系ライトノベルを濫読してきたであろう、読者諸君であれば既に推察しているだろう。


 ――え? 題名の書き出しが異世界で始まるから推察するまでもない? 


 ……知らん!! そんなことは知らん!!!




 ゴホン、……俺は問いたい――


 異世界転生作品はほとんどが、主人公が現世で不幸な事故で命を落として、天界で出会った女神さまの慈悲で異世界で特別な能力を与えられて、その異常でチートな能力を駆使して異世界で無双する。冒険をして、多くの仲間を作り、多くの者から慕われ、尊敬されて、そして、最初に出会った美女と結ばれる――


 そんな感じで物語が始まり、そんな感じで物語は進み、そんな感じで幕を下ろす。そう、そんな感じで……た、たぶん…………まあ、一様にするなと言われればその通りではあるのだが……。


 しかし、言いたい!!


 分かり切った定番!!!

 ありふれた、テンプレート!!!

 親の顔より見た、光景!!!

 もはや日常的な展開!!!


 読者諸君もそんな始まり方に、飽き飽きして、辟易しているのではないだろうか?




 カーーーーーーーーーーーーートゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!



 そんな描写はカーーーーーートゥ!!!


 割愛! 割愛!! 割愛!!!!

 かとぅあああぁぁぁぁいいいいいぃぃぃぃ!!!!!(白井)



「――えーー、球審の白井です。筆者を侮辱行為で社会から退場とします」

(甲子園球場から沸き上がる拍手喝采!)

「…………」


 さて、問題です。筆者にグラウンドの土を搔き集めるだけの猶予は与えられるでしょうか?




 答え   人生に猶予なんてない。一瞬、一秒が美しいのだ!!




 そろそろ本題に戻ろう。筆者へ本作において、このような判断に至ったにあたり、以下の思想がある訳ではありません。


 決して、異世界ファンタジーに一石投じたいなんて、そんな高慢な考えで言っている訳ではない。


 決して、数ある異世界でファンタジーする名著を否定したい訳ではない。


 決して、奇をてらっている訳ではない。と、思う。


 さて、本書での物語は俺が異世界に転生して四苦八苦しながらも魔王を倒し、世界に平和が訪れてから十年が経過した頃から始めよう――――







……そんな世界、そんな俺に興味ある?????


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