未来からの涙
影神
CALL ME
もしも。私に『心』が無ければ。
こんな感情を懐く事も無かっただろうか、、
自分だけに向けられていた好意を。
私の知らない誰かが、あなたへと向けて抱いた。
あなたが今、幸せな事は。
私にとっての"幸せ"のはずだった。
でも、、それは、
違った。
あなたが愛されれば、愛される程に。
私の気持ちは、どんどん窮屈になり。
今にも潰れそうな程。苦しくなった。
どうして、、?
その感情は文字に表さなくても態度で現れた。
『嫉妬』
それが、頭に。心に。
酷く。汚ならしく。
ぐるぐると。どろどろと。
こびりついては、離れなかった。
どうなりたいとか、どうしたいとか。
そんなのは無かった。
ただ、一時の感情に。
"心さえ無ければ"
そう、思ったのだ。
そこに青春の様な、甘酸っぱさは無く。
歪で苦味のある塊が。
底の方に、沈んでいただけだった。
私は燃えて落ちる灰を。
ずっと。眺めていた。
それらが流れて、目の前から失くなるを。
相反する想いと共に。
寂しそうに、、見つめていたのだった。
未来からの涙 影神 @kagegami
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