無名の地下室

理由は簡単なこと





目の前に置かれた大量の死体

壁のフックに掛かっている刃物

床に散らばった拷問器具

透明なケースの中に入った薬品

なにより漂う血の匂い


最悪だ


僕はきっと、、いや絶対に

上がってはいけない

家に上がってしまったのだ


するとフラグを回収するように誰かが

階段を降りる音がする


終わった


それだけが頭の中にある

隠れるべきか

逃げるべきか

そのまま"殺される"べきか


そんなことを考えている間に

誰かがもうすぐ近くに来ている


どうしよう


ひとまず隠れよう


そして僕は透明のケースの横にある

ゴミ箱の中に隠れる


隠れた瞬間誰かが部屋の扉を開ける


あ、電気消し忘れた

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