匂い

部屋が暑くて窓を開けると、優しくて重たい雨の匂いがした。

明日降るかもな、僕はバックに傘を入れた。


仕事が終わり玄関の前に着くと、スパイシーなカレーの匂いがした。

腹減ったな、腹の虫が小さく声を上げた。


鼻歌を歌う君が僕の横を歩くと、同じ柔軟剤の匂いがした。

⋯⋯、僕は無意識に笑っていた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る