春の終わり

線路に並ぶ桜並木が、風に吹かれて手を振った。散ってく花弁は優雅なもので、春はまた来ると余裕を見せつけてくる。そんな中を、あなたを乗せた電車は、なんの迷いも躊躇もなく僕の前を通り過ぎた。舞い上がる花びらは、僕の春の終わりを祝福しているような気がした。

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