30秒、僕にください
黒潮旗魚
一番星
北風を吹く方にある小さな星を指差し、あなたは澄み切った笑みで僕に言った。
「見て見て、一番星!綺麗だね!」
僕は静かに笑みを浮かべ、小さなあなたに言った。
「そうだね、寂しそうだ。」
本心のような、偽りのような、ごまかしたかのような言葉はいつ、僕に春をもたらしてくれるだろう。
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